プレーントゥと言えば、オンオフ使える利用シーンの幅広さが魅力の革靴。シンプル故にちょっとしたディティールの違いで雰囲気が異なるため、意外と選択肢が多い革靴だ。今回はプレーントゥにフォーカスし、その特徴や注目のアイテムをピックアップ!
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プレーントゥとは?
プレーントゥは、つま先や甲に一切の装飾が施されていないシンプルなスタイルの革靴。1800年代に考案された歩兵用の編み上げ靴が起源とされている。1930年代にはアメリカで郵便配達員や海軍士官の靴として制式採用されるなど、アメリカ文化に溶け込んでいった。1960年代からはアイビー出身のビジネスマンがスーツに合わせたことから、アメリカントラッドの定番靴として定着。当時、日本のスーツスタイルもアメリカの影響を色濃く受けていたため、プレーントゥは日本のビジネスシューズの代表格となった。現在ではその汎用性の高さから、ビジネスユースだけでなくカジュアルなスタイルまで幅広いシーンで使える革靴として重宝されている。
プレーントゥの種類
厳密にはモンクストラップにもプレーントゥは存在するが、一般的にプレーントゥと言えば「紐靴」を指す。また、同じ紐靴のプレーントゥでも、シューレースホールの数やアッパーの形状によって印象が異なる。
プレーントゥの種類①「外羽根プレーントゥ」
多くの人が、プレーントゥと聞けば外羽根式のものを思い浮かべるだろう。「プレーン・ブルーチャー・オックスフォード(Plain Blucher Oxford)」と呼ばれるこの形状は、世界的に見てもプレーントゥのスタンダードだ。内羽根ストレートチップと並んで、ビジネスマンにとっておなじみのデザインでもある。外羽根式はフォーマル使用こそ適さないものの、脱ぎ履きのしやすさや躍動的な見た目から、カジュアルユースにも最適。スニーカーほどラフにならず、内羽根ドレスシューズほど気取らないバランス感が魅力だ。
プレーントゥの種類②「外羽根プレーントゥ(Vフロント)」
外羽根プレーントゥの中でも、鳩目のつま先側がV字上に広がるデザインのものを「Vフロント」と呼ぶ。羽根が短く、位置も高めであることからフィット感が高く、履く人の足形を選ばないのが特徴。また、シューレースホールの数が1〜3個と少なめで、外羽根式ながらエレガントで落ち着いた雰囲気を漂わせる。黒靴であれば、イギリスや欧州各国でもビジネスシューズとして履かれている。ダークスーツやジャケパンスタイルと相性の良い仕様だ。
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