伝統的なサルトリアーレの手法と天才的なデザインセンスを併せ持つブランド、ザ・ジジ(THE GIGI)。世を席巻したジャケットを生み出したボリオリ兄弟のブランドだけあって、そのクオリティの高さは間違いなし。今回は「ザ・ジジ」にフォーカスし、その魅力を紹介!
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ザ・ジジとは
ザ・ジジは、2014年にイタリアのブレーシャで誕生したファッションブランド。老舗ブランド「ボリオリ(BOGLIOLI)」の元デザイナーとして、「コート」や「Kジャケット」「ドーヴァー」などを手がけたピエルイジ・ボリオリ氏が、兄のマリオ・ボリオリ氏とともに立ち上げた。ブランドのモットーに”DON’T LOOK BACK(過去を振り返るな)”を掲げており、過去の成功に固執せずに新たなスタイルを次々と提唱。ボリオリ時代以上に磨きのかかったコレクションの数々で、新興ブランドながら世界各国に多くのファンを抱えている。
イタリアファッション界の革命家ピエルイジ・ボリオリ氏とは
1957年にイタリア・ブレーシャで生まれたピエルイジ・ボリオリ(Pierluigi Boglioli)氏。祖父であるピエロ・ボリオリ(Piero Boglioli)氏はボリオリの創業者で、テーラーの家系に生まれたピエルエイジ氏は幼少期の頃から当然のようにスーツやファブリックに囲まれて育っていた。1972年、兄のマリオ・ボリオリ(Mario Boglioli)氏が家族経営に参画。それに続くかたちでピエルエイジ氏もセールスマンとして入社するが、クリエイティブの才能に長けた彼は、デザイナーとして活躍することとなる。
そして1999年、ピエルイジ・ボリオリ氏はコットンの後染めガーメントダイを施したジャケット、「コート(COAT)」を発表。当時としては全く新しい手法を確立し、一躍脚光を浴びることとなった。さらに2003年に発表した「Kジャケット」では、高級素材のカシミアにガーメントダイを施した大胆な製法を採用。再び大きな反響を呼んだが、ひとつの手法に固執しないのがこの人物の凄いところ。2008年にはガーメントダイを施していない全く異なる方向性の、3パッチポケット・センターベント仕様ジャケット「ドーヴァー(DOVER)」を発表。ブレザーのように自由に着回せるスタイルを打ち出したドーヴァーは日本でも大ヒットし、多くのセレクトショップで扱われた。世界にその名を轟かせたピエルイジ氏は、2014年に兄のマリオ氏とともに新たなブランドをスタートする。こうして、稀代の天才デザイナーであるピエルイジ・ボリオリ氏の愛称を冠したブランド「THE GIGI」が誕生したのだ。
“ニュースタンダード”を掲げるザ・ジジのジャケットの魅力
コートやシャツ、パンツなどのアイテムも非常にレベルが高いが、やはりこのブランドで最も注目したいのはジャケット。ボリオリ時代からそのクオリティは折り紙つきではあるものの、“ニュークラシック” をキーワードに掲げるザ・ジジはまさに新境地だ。縫製は全てイタリアで行われ、素材はエクスクルーシブなものを厳選して採用。独特の素材感や織り、独創的な柄などは、ピエルイジ・ボリオリ氏が今なおイタリアファッション界の開拓者であることを証明している。ジャケットを含むコレクションのハンガーループには、ブランドのポリシーである『DON’T LOOK BACK』の文字を刺繍。洗練されたデザインで見た目の美しさはもちろん、柔らかく膨らみある生地感はこの上なく快適な着心地を実現している。
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