1870年代にジーンズの耐久性を高めるために「Levi’s(リーバイス)」が開発したリベット。そんなリベットを隠して取り付けた“隠しリベット”仕様のジーンズがデニムマニアの間で人気を集めている。そんな隠しリベットの話を聞いて「リベットを隠しただけで注目されるのはなぜ?」と感じる方も少なく無いのでは?今回はちょっぴりマニアックな“隠しリベット”にフォーカスして、注目される理由や誕生のストーリーを紹介!
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「隠しリベット」は年代物のジーンズにしか無い貴重なディテールだから注目されている!
「隠しリベット」が注目される最大の理由は、現行には無いヴィンテージならではのディテールだから。この仕様は1937年ごろにリーバイスが発表し、1966年ごろまで採用されていたと言われている。そのため、ヴィンテージのリーバイスの年代を判断する材料のひとつとしてマニアが注目しているのだ。隠しリベットのジーンズは、下の画像のように表からはリベットが隠れており、裏側を見るとしっかりとリベットが打ち込まれているのがわかる。
ちなみに、リーバイスが「隠しリベット」を発案したのは、1930年代に「Lee(リー)」がリベットに代わるバータック仕様のジーンズを発表したのがきっかけ。それまで剥き出しでポケットに施されていたリベットが馬具の鞍や家具を傷つけていることにLeeが着目し、バータック仕様なら傷つけにくいという謳い文句でジーンズを販売。リーバイスがこれに対抗するため、リベットを外側に出さない隠しリベット仕様を発案したと言われている。
現在コンディションが良好なリアルヴィンテージの隠しリベット仕様のジーンズの数はかなり少なく、値段も高騰し続けている。また大枚をはたいて購入しても、一度穿いたら劣化が激しくダメになってしまう場合も多いため、ご注意を。信頼できるヴィンテージショップでしっかりと実物のコンディションを確かめてから購入するのがベターだ。「隠しリベット」の仕様をデザインとしてお好みなら、リプロのジーンズから探して選ぶのも良いだろう。