突然だがあなたはスラックスとチノパンの違いについて明確に説明できるだろうか?どちらもボトムスの中ではメジャーなアイテムであるが、その実態は全くの別物。今回はそんなスラックスとチノパンの違いについてフォーカス!
スポンサーリンク
メンズボトムス定番のスラックスとチノパン。それぞれの特徴とは?
キレイめなコーディネートに不可欠なボトムの「スラックス」
スーツのパンツなどの呼称として使われるスラックスという名前。これは「Slack=緩み」という英語が語源となっており、もともとはゆとりあるシルエットのロングパンツのことを指していたと言われている。多くのアイテムがフロントにスッとセンタークリースが入っているのも特徴で、昨今ではドレッシーなパンツのことをスラックスとすることが多い。また、現代では細身のスラックスも存在し、定義はかなり広くなってきている。素材や色、シルエットはさまざまで、スーツパンツだけでなくカジュアルコーデをキレイめな印象に仕上げたい際のミックスアイテムとしても有用なアイテムだ。
ミリタリーをルーツとするカジュアルボトムス「チノパン」
広義な呼称として使われるスラックスに対して、チノパンは限定的なアイテムの名前である。名前の頭に付いている「チノ」とは、チノクロスと呼ばれる生地からとった言葉であり、厚手で丈夫なコットン素材を使用した綾織物のことを指す。チノクロスは第一次世界大戦時にアメリカ陸軍がミリタリーウェアの生地として採用していたファブリックであり、その生地を輸入していた「China=中国」が変化したことが名前の由来と言われている。元来は土汚れなどが目立たないようにベージュやカーキなどのコロニアルカラーが採用されており、今でもその色が基本カラーとして採用されていることが多い。また、シルエットはやや太めの形が一般的。ミリタリーをルーツとするカジュアルなパンツでありながら、ジーンズやカーゴパンツなどと比べると上品な印象を持つ。紺ブレザーと合わせたトラッドなジャケパンスタイルの定番ボトムスとしても有名だ。