カラーピンでネクタイに立体感をプラス!【こなれたVゾーンを構築する有効な手段】

カラーピンでネクタイに立体感をプラス!【こなれたVゾーンを構築する有効な手段】

スーツスタイルを構成する要素として「襟元の印象」は無視できない重要なファクターのひとつだ。ネクタイやワイシャツの選択も重要だが、もう一歩こなれたアレンジを効かせるならカラーピン(カラーバー、カラークリップ)の取り入れは有効な手段。今回は「カラーピン」にフォーカスして、効能や種類、着こなしへの活用法を紹介!

昔から紳士に愛され続けている機能的アイテム「カラーピン」でクラシックなVゾーンを構築!

「カラーピン=装飾品」というイメージが強いが、元々は紳士服における由緒正しきクラシックな”実用品”として愛用されていた歴史を持つ。昔のネクタイは現在市場に出回っているネクタイと違い、シルク生地に厚みがなかったり、芯地を取り入れるという技術がなかったため、貧相な見た目だったという。ネクタイを締めても重力に負けてしまいゆるんでディンプルの作り込みがイマイチきまらないため、のっぺりとした表情になりがち。そこでタイ自体を持ち上げて支えることで、結び目がゆるまないようにすると同時に、アーチを作ることでVゾーンに立体的な表情を作る用途としてカラーピンが登場したのだ。

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カラーピンはトレンドアイテムとしても注目度アップ!

英国では、ネクタイピンに並んで一般化したアイテムとして愛用されているカラーピン。クラシック回帰の影響もあり、昨今ではイタリア男を筆頭に感度の高い洒落者がカラーピンに注目している。モダンなスタイルを提案し続けるタリアトーレの創設者ピーノ・レラリオ氏も、ピッティウオモ93のとある1日ではスーツスタイルにカラーピンを取り入れたスタイリングで参戦していた。

ピンホールシャツに合わせる「カラーピン、カラーバー」

襟に穴が空けられたワイシャツ、すなわちピンホールシャツに合わせるなら「カラーピン、カラーバー」を選択。もともとシャツに付属しているケースが多いが、カラーピンを単品買いしてアレンジを楽しむことによって、よりこなれたVゾーンを構築することも可能だ。ピンホールシャツ購入時に付属しているカラーピンに近い長さで選べばまず間違いないが、あえてやや短めのカラーピンをチョイスして、襟を内側にひきよせることでタブカラーシャツのようなシャープな印象を演出するのも有力。

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ピンホールシャツ以外に合わせるなら「カラークリップ」をチョイス!

ピンホールシャツ以外にあわせるなら、襟を挟んで固定するタイプのカラークリップをチョイス。どのワイシャツに合わせるかなどの決まりは特にないが、レギュラーカラーからセミワイドカラー程度の「襟の開きが抑えられたワイシャツと相性が良い」という点はおさえておきたい。ホリゾンタルカラーのように、シャツ襟の開き角度が大きいワイシャツは、カラークリップが届かない場合があり、見た目的にも適切とは言えないだろう。

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より個性的な首元を演出できる「安全ピン型カラーピン」

より個性的なこなれ感を演出するなら、安全ピン型も選択肢に入れてみるのはいかがだろうか?

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実はニックウースター氏も愛してやまないことで知られるのが「安全ピン型のカラーピン」だ。ヴィンテージものの安全ピンを大量にコレクションしているという。タイドアップスタイルはもちろん、下の画像のようにノータイであわせることも少なくない。襟の開きが大きいボタンダウンシャツにあわせるべく、かなり大柄の安全ピンを選んでいるのは彼ならではの上級者テクニックのひとつだ。

最後に、カラーピンを使用した注目の着こなしを紹介!

カラーピンで立体感をプラスして、ストライプスーツに負けない存在感を構築

信頼感や品格、そして力強さを与えると言われるチョークストライプスーツはビジネスパーソンの必需品。主張の強いアイテムでもあるため、意外とVゾーンの組み合わせに悩んでしまうというケースも少なくない。下記のスナップでは、ネイビーソリッドタイと白シャツのオーソドックスで落ち着きのある組み合わせに、カラーピンを取り入れることによってストライプに当たり負けしない存在感をプラスしている。

カラーピンでスリーピーススーツスタイルのクラシック感を高める

クラシックなテイストを高めてくれるカラーピンは、昨今トレンドとしてじわじわと注目を集めてきているスリーピーススーツにも好適だ。ベストの取り入れによってVゾーンが狭くなる分、カラーピンのアクセントで華やかさを演出している。

シャンブレーシャツにカラークリップを組み合わせてこなれ度アップ

オーソドックスな白シャツではなく、あえてカジュアルなシャンブレーシャツにカラークリップを取り入れることでこなれ感あふれる首元を演出。ブラックスーツにブラウンのタイとポケットチーフを取り入れることによって、旬な”ブラック×ブラウン”のスタイリングを表現している点にも注目だ。

 

カラーピンのタイドアップ×織り柄スーツの組み合わせで奥行きを表現

ダブルブレステッドのグレースーツにネイビータイを取り入れ。オーソドックスなアイテムチョイスながら、ヘリンボーンの織り柄が施されたグレースーツとカラーピンによって立体感を演出したネクタイの組み合わせが着こなしに奥行きを与えてくれる。

コロニアルカラーのスーツにカラーピンを合わせてエレガントな雰囲気を加味

昨今のトレンドとして注目を集める「アースカラー」。流行テイストの影響を強く受けるセレクトショップに並ぶスーツにも、アースカラーの生地を採用したスーツが目立ちはじめている。下記
のアレッシオ・ラルディーニ氏の着こなしのように、クリーンな白シャツやカラーピンの取り入れによってエレガントなVゾーンに仕上げれば、文字通りの土っぽさを与えない。剣先が伸びたシャツの襟型によって、与える印象に若干の変化を加えている点も参考になる。

クレリックシャツ×カラーピンでVゾーンを華やかに

スーツ×スニーカースタイルに、カラーピンとクレリックシャツを合わせることでVゾーンを華やかに演出。ネクタイの素材感もスーツとリンクさせることで、着こなしの洗練度を高めている。

カラーピンの取り入れによってチェーンアイテムも馴染みの良い表情に

当時の高級品であった懐中時計を落とさないようにと使われていたのがチェーンだ。富の象徴としても活用されていたチェーンはコーディネートに取り入れることによってラグジュアリー&気品のある表情を演出できる。取り入れのハードルが高い印象のチェーンだが、カラーピンを同時に身につけることによって馴染みの良い表情に仕上がっている。

王道スーツスタイルにこなれ感を与えるカラーピン

グレースーツに白シャツ、ネイビーソリッドタイといったオーソドックスなスーツスタイルに、カラーピンを取り入れることでこなれ感を演出。1Bのピークドラペルといったフォーマルなテーラードジャケットの仕様とあいまって、信頼感のある精悍な印象のスーツスタイルに仕上がっている。

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