ビジネススタイルのカジュアル化、ストリートファッションブームが起こったこの数年。ここ最近はラフなスタイルが注目され続けた揺り戻しからか「ドレスMIX」「キレイめ」を軸としたスタイルが主流となりつつある。となれば、最先端のフレッシュなスタイルは、ドレスファッションを軸としたあらゆるMIXスタイルが急増している現在のピッティウオモで見つかるのでは?そんな期待を胸に編集部が取材した最新ピッティウオモ105の様子をレポート!
スポンサーリンク
あらゆる品良きコーデをキャッチできたピッティウオモ 105。編集部が注目したのはこの3つ!
キレイめなスタイルに寄せた“上品アメカジ”が新鮮でカッコいい!
アメカジといえば男らしい武骨なイメージのスタイルが定番だが、今回のピッティではそんなアメカジの着こなしを上品なムードでスタイリングした洒落者たちの姿が新鮮だった。例えば、ハンティングジャケットにチノパンというアメカジを象徴するアイテムの組み合わせでも、チノパンにはセンタークリースが入っていて、ノークッション丈ですっきりとまとめたスタイル。他にもミリタリーアウターをジャケパンに合わせたり、NBAのチームのスポーティーなキャップを上品なウールコートに合わせるなど。ヴィンテージのミリタリージャケットをキレイめに着こなす姿も見られた。
カラートレンドは“オレンジ”に勢いあり!差し色で取り入れるのが気分
昨年冬のピッティ103では、バッファローチェックをはじめとした赤のチェック柄アイテムを使った装いが目立ったが、今回のピッティ105で目に留まったのは「オレンジの差し色」。色相関図で言えば近い色だが、オレンジは服装をより華やかに見せる性格があり、ダークカラーがメインとなる冬の着こなしによく映える。キャップで取り入れたり、オレンジの差しが入った服を着ていたり、インナーでチラ見せしたりと、その手法はさまざま。ベーシックカラーではないオレンジを差し込むことで、新鮮な印象に見えるスタイリングが多く見受けられた。
イタリアではタブーだった“黒を使ったドレススタイル”が一般化
時代の経過と共にドレススタイルの着こなしの幅が広がり、コロナ禍を迎える数年前からイタリアで注目されていたドレススタイルへの黒の取り入れ。以前のイタリアにおいては、葬儀以外でのドレススタイルで黒のスーツやジャケットを着ることは避けられており、黒アイテムの取り入れは半歩先行く洒落者たちの間のみで流行していた記憶がある。しかし、ピッティウオモ105では、ドレススタイルに黒アイテムを取り入れが一般化した印象を受けるほど着用者の割合が増加していた。