ラコステの創始者であるルネ・ラコステ氏が考案した、襟付き半袖シャツの起源とされる「ポロシャツ」。着こなしにスポーツテイストをプラスでき、夏シーズンはカジュアル・ビジネスともに幅広く使えるメンズ鉄板アイテムだ。今回は「ポロシャツ」にフォーカスして、気になる生い立ちから最新の海外スナップとおすすめのアイテムを紹介!
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ポロシャツがあれば品良きカジュアルコーデを簡単に実現できる!
ポロシャツの原点は、その名の通り英国の伝統競技である“ポロ”のプレイヤーが着用するユニフォーム。 1個~4個のボタン付き前立てが施されたプルオーバーシャツの形状で、Tシャツほどラフ過ぎず、シャツほどかしこまらない絶妙なバランス感が魅力だ。ちなみに、襟の前立ては短冊開きとも呼ばれている。素材は鹿の子編みのコットン素材が多いが、それ以外にも麻や化学繊維を混紡することで風合いや清涼機能を搭載させたり、フライス編みで伸縮性をもたせたものも。吸汗性に優れているため夏には欠かせない定番アイテムだ。
ポロシャツを発明したのはラコステの創業者ルネ・ラコステ氏
現在のような形のポロシャツを発明・普及させたのは、フランス人テニスプレイヤーとして活躍し、アパレルブランドであるラコステの創業者でもあるルネ・ラコステ氏だ。テニスにおけるフランス四銃士の1人で7度のグランドスラム優勝を果たした彼は、1929年に25歳という若さで突如引退した。原因は結核。テニスの試合中によく風邪をひいていたという彼は、テニス選手のユニフォームであった吸汗性の悪いブロード製の長袖シャツにその原因を感じ不満を持っていた。そして何より動きづらいことにも。
そこで彼は、吸汗性と伸縮性にすぐれたポロ競技のユニフォームに着目。テニス競技用に仕立て直してリリースしたところテニス仲間に大ヒット。その後、ラコステ氏と結婚することになる女子ゴルファー、シモーヌ・ティオン・ド・ラ・ショーム氏が着用したことからゴルフ界にも急速に広がることに(以上の背景から欧米では、Tennis shirtやGolf shirtと呼ばれることも)。世界初のポロシャツメーカー「ラコステ」が世に誕生した背景には「一流選手による古臭い伝統の打破」というストーリーが存在した。ちなみに、ラコステのアイコニックロゴでもあるワニマークは、ラコステ氏の粘り強いプレースタイル「喰らいついたら離さない!」にちなんで彼につけられたニックネーム“The Alligator”をモチーフにしている。
ここからは、ポロシャツをコーデに取り入れた洒落者のスナップを一挙紹介!
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