2021年にリバイバルを果たし、人気が急上昇している「TISSOT(ティソ)」の注目ラグスポ時計「PRX」は、目が肥えた時計ツウも唸るほどの優等生として話題を集めている。今回は、そんなティソの「PRX」にフォーカスし、人気の理由とチェックすべきモデルを紹介!
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鮮烈なリバイバルで注目度が上がり続けるティソのラグスポ時計「PRX」
2021年にリバイバルされたティソの「PRX」は、1978年発売のオリジナルモデルに現代の解釈を加えてアップデートしたコレクション。「Precise(高精度)」と「Robust(堅牢)」それぞれの頭文字に、10気圧をギリシャ数字で表現した「X」を組み合わせて命名された。PRXは、前衛的なデザインで時計界を震わせた天才ウォッチデザイナー ジェラルド・ジェンタの手法を採用した一体型ケースと、タイムレスでシャープなデザインが特徴。時計界の一大トレンドとして注目されるラグジュアリースポーツウォッチの人気コレクションとして、世界中の時計フリークから支持を集めている。
現代の時計シーンを席巻する“ラグスポ”とは?
1970年代にジェラルド・ジェンタがデザインを手がけた時計がヒットしたことにより、一大ブームを巻き起こしたラグスポ時計。“ラグスポ”という呼称は、“ラグジュアリースポーツ”の略であり、高級なスポーツウォッチのことを指す。その名の通り、高級感のある見た目を特徴とするスポーツウォッチであり、現代の時計トレンドを牽引する存在だ。このカテゴリが生まれる以前は高級時計といえば貴金属ケースを採用したものが主流であったが、頑丈なステンレススチールを採用したスポーティーなケースデザインが提案されたことで高級時計の概念が覆され、それが高級時計の王道となった。高級感とスポーツテイストを併せ持つ汎用性の高いモダンなルックスが特徴で、シーン問わず幅広いスタイリングにマッチすることから、カジュアル化が進むビジネスシーンでの愛用者も多い。
ティソ「PRX」がイマ人気を集める5つの理由を解説!
ティソ「PRX」の特徴①「高い装着感を実現するシームレスな一体型ケース」
PRXのデザインの特徴は、ケースとブレスレットを一体型にしているところ。ケースエッジに向かうに連れてブレスレットの幅を広げ、滑らかにつながるシャープなデザインが特徴だ。標準的な40mmのケースを採用し、腕に馴染みやすいのも魅力。ほとんどのモデルに316Lのサージカルステンレススチールを使用しており、変色が少なく錆びにくいという点に加え、金属アレルギーの心配もクリアしている。表面には高級感のある光沢を生み出すサテン仕上げを施すことで、上品な雰囲気に。ケース厚も10mmと薄く、柔軟性と高い装着感を得られる時計だ。
ティソ「PRX」の特徴②「飽きのこない洗練されたミニマルデザイン」
角を強調したシャープなケースに、傷防止加工・反射防止コーティング付サファイヤクリスタルガラスを採用した風防を配置。70年代当時のオリジナルモデルは12角形のベゼルかつ幅広で厚みのあったベゼルを、鏡面仕上げを施してカーブを付けた薄型ベゼルにアップデートすることでモダンなルックスに。ダイヤルには中心から放射線状に伸びる装飾仕上げとサテン仕上げを施し、洗練された佇まいへと昇華させている。暗闇でも見えるように、針やインデックスには蓄光するスーパールミノヴァ®︎を採用。デイト表示が配された文字盤は無駄のないミニマルなデザインで視認性も高い。
ティソ「PRX」の特徴③「日常生活からアクティビティまで対応する10気圧防水」
コレクション名「PRX」の“X”が10気圧防水の“10”を示している通り、日常生活からキャンプやビーチなどでのアクティビティにも対応可能な100m防水性能を備えているのも嬉しいポイント。さらに実際の使用環境を想定し、衝撃、圧力、液体、ガス、ほこりの侵入に対するテストも行う徹底ぶりで、長く愛用できる頑丈さも魅力だ。ラグジュアリーなデザインでありながら十分な防水力を備えており、ビジネスからアクティブまであらゆるシーンで活躍することうけあいだ。
ティソ「PRX」の特徴④「アクセサリー感覚でラクに付け替えられるストラップ」
ストラップは、簡単に付け替えができる「インターチェンジブル クイックリリースブレスレット」を採用。工具を使わず2ステップの作業のみでブレスレットを変えられるので、その日の気分に合わせてアクセサリー感覚で着用できるのも魅力だ。ストラップ単体であれば、多くが1万円アンダーのリーズナブルな価格で購入でき、上品な型押しレザーやラバー素材がラインナップ。ストラップを何本か購入し、気分やスタイルに合わせて付け替えを楽しむのがおすすめだ。
ティソ「PRX」の特徴⑤「圧倒的コスパ!クォーツと自動巻きの2種類がラインナップ」
ティソのPRXには、クォーツと自動巻き(オートマティック)の2種類のモデルが展開されている。クォーツのムーブメントを搭載したモデルは重量が軽く、5〜6万円台と手に取りやすい価格設定に。2023年に新たに加わった自動巻きモデルは、1日半(36時間程度)のリザーブが一般的な他社製品と比べ、圧倒的な長さを誇る最長80時間ロングパワーリザーブのムーブメント「パワーマティック 80」を搭載。耐磁性に優れたニヴァクロン™️製ひげゼンマイを採用することで、時間が狂いにくく壊れにくい。スイスメイドの高品質自動巻きムーブメントを搭載していながら、10万円台で手に入るという圧倒的なコスパの高さ、そしてデザインも優れているのだから、優等生な時計であると言う他ないだろう。
ティソ「PRX」のおすすめモデルを紹介!
2021年のリバイバルを機に注目度が上がり続けている「PRX」は、様々なニューモデルが登場しているのも人気を加速させている理由。ここでは、押さえておきたいPRXの主要モデルを紹介!
ティソ「PRX」おすすめモデル①「PRX」
あらゆるシーンにハマるシンプルな1本を求めている方はこちらのモデルをチェック。316Lのステンレススチールケースにラバー素材のストラップを組み合わせることで、スポーティーなムードを高めている。文字盤にはメタリックなサンレイ仕上げを施すことで、角度によって色のニュアンスが変わるのも美しい。ステンレススチールとは異なる輝きを放つ、ポリッシュ仕上げのベゼルを採用し、シンプルなデザインに奥行きをもたらしている。
ティソ「PRX」おすすめモデル②「PRX POWERMATIC 80」
革新的で高性能な自動巻きモデルは、約3日間時計を着用せずとも正確な時刻を表示する最長80時間のロングパワーリザーブを備えた強者。文字盤にはエンボス加工でチェッカーパターンをあしらい、クラス感のあるデザインに仕上げた。特徴の部分でも触れた通り耐磁性も備わっているため、スマホやPCなどの身の回りのものが発生する磁気にさらされても時間が狂いにくい。裏面はシースルー仕様で、メカニカルな時計の動きを鑑賞できるのも男心をくすぐるポイントだ。長く動いても狂いにくい実用性とデザイン性を兼備した秀逸モデルは、高機能なラグスポを求めている方必見!
ティソ「PRX」おすすめモデル③「PRX DIGITAL」
PRXのオリジナルモデルと、1977年に発売されたクォーツデジタルへオマージュを捧げたハイブリッドモデルがこちら。これまで紹介したPRX同様、ポリッシュ仕上げのベゼルやプッシュボタン、スタイリッシュなケースとブレスレットはそのままに、バックライトやデュアルタイムゾーン、デイデイト、クロノグラフ、タイマー、アラームなどの多彩な機能を搭載。70年代のヴィンテージ感とモダンなテイストを巧みに融合した、レトロフューチャーなデザインがたまらない。
ちなみに、1977年に発売されたクォーツデジタルのアーカイブがこれだ。上記の現行モデルと比べると、シャープに洗練させながらもデザインソースへのリスペクトを持ってアップデートされていることが見て取れる。
ティソ「PRX」おすすめモデル④「PRX オートマティック クロノグラフ」
時計好きから支持されるストップウォッチ機能を備えたクロノグラフタイプには、70年代に設計された高級仕様のタフな自動巻きクロノグラフムーブメント「バルジュー」を搭載。波状の美しいコート・ド・ジュネーブの模様や、細かいラインで描かれた円や半円を何重にも重ねたペルラージュ模様が施されており、視覚的にも美しい。3時、6時、9時の位置にクロノグラフのダイヤルレイアウトを施し、シルバーの文字盤とネイビーのサブダイヤルのコントラストを強めることで、視認性をアップさせている。サイドには大きめのプッシャーを配しており、使い勝手の良さも◎ パワーリザーブは、日常使いに十分な最長60時間を備えている。通常のPRXよりも2mm大きい42mm径のケースサイズで、腕元で存在感を放つモデルだ。