リーバイスやラングラーと並び、ジーンズの3大ブランドに数えられる「Lee(リー)」。実は、今や定番となっているジッパーフライジーンズの生みの親ということをご存知だろうか?今回は、そんなリーの大定番モデル「101」にフォーカスして歴史と魅力を紹介!
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ジッパーフライタイプのジーンズを発明した「Lee(リー)」
1899年に設立され、120年以上の歴史を誇るアメリカの老舗ジーンズブランド「Lee(リー)」。当初は食品の卸業を中心に行っていたが、デニム素材を使ったワークパンツを仕入れてオーバーオールなどのアイテムを制作しことをきっかけにアパレル事業に着手した。1911年には自社工場をスタートさせ、ジーンズメーカーとして本格始動。それまでボタンフライしか無かったジーンズにジップを付けた「ジッパーフライ」を生み出すことで、ジーンズ界に革命をもたらしたブランドとして知られている。
リーでもっとも有名なジーンズは、かのジェームズ・ディーンも愛した「101」!
リーのジーンズを語る上で欠かせないのが「101」。時代に合わせてアップデートしながら長年愛され続けてきた名作で、ジッパーフライを初めて導入した歴史的なアイテムとして知られている。1924年に「リー・カウボーイ」という名称でリリースされ、戦後には「Lee ライダース」という名称に変更された。
ジェームズ・ディーンは作中だけでなくプライベートでもリーを愛用!
1955年に公開された『理由なき抵抗』にて、主演のジェームズ・ディーンが101を着用したことを追い風に若者の間で大流行。“リー・ライダース”という愛称で親しまれ、今も不動の人気を誇っている。ちなみに、ジェームズ・ディーンは当時リーバイスのCMに出演していたこともあったが、プライベートで愛用していたのはリーだったそう。
懐かしのリーバイスのCMはこちら。
同名のデニムジャケットモデル「101J」の展開も
リーには同名のジージャンモデルも存在する(厳密には101の後ろに“J”が付いたもの)。現代流通しているデニムジャケットはリーバイスのデザインが基本になっているとされているが、リーの101Jもひとつのデニムジャケットの基本として数えられる名作だ。発売当初から不変のデザインを貫いており、A.P.C.などのブランドからはこのリーの101Jを参考にしたようなデザインのデニムジャケットが展開されている。特徴的なポイントでいうと、エッジを丸くカッティングした胸のフラップポケット、ジグザグにステッチが施されたフロントなど。リーバイスが手がけるデニムジャケットと比べるとやや柔らかい印象だ。ちなみに胸ポケットが斜めに取り付けられているのは、バイカーが運転中でも小物を取り出しやすいように設計されたのが由来。
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