「ちょっと生え際が薄くなってきたかも?」、「髪のハリ・コシがなくなってきた…」と感じたら、それはスカルプケアを取り入れる合図かも。今回は、髪と頭皮の専門家であるヘッドスパニスト・忠政 由香さんに、スカルプケアにおける重要な3ステップや意識すべきポイントをレクチャーしてもらった。
ヘアメイクアシスタントを経て2011年に独立。雑誌や広告、タレントのヘアメイクを数多く担当し活躍。2022年4月には、頭皮ケアに関する知見を活かし、ドライヘッドスパの完全予約制プライベートサロン“くびから上のはなし”をオープン。
守破離の“守”①「毛穴づまりを解消する男性向けシャンプーを選び、正しく洗髪すべし」
頭皮ケアの基本は、日々の汚れをきちんと落とすことから。頭皮の毛穴づまりを解消することで、頭皮環境を改善できるうえ、育毛剤の効果もより発揮されるという。そんな毛穴の汚れを落とすには、毎日使用するシャンプーにこだわり、正しい洗髪を取り入れることから始めるのがおすすめだ。「とくに男性は頭皮のアブラの分泌量が多いので、洗浄力と泡立ちに優れたシャンプーで丁寧に洗髪するのが良いでしょう。また、洗い残しがないように頭皮全体に泡を行き渡らせるのも重要です」と忠政さん。たとえば、直に頭皮に洗浄液を塗布でき、毛穴づまりを一発洗浄できる機能を備えた“サクセス薬用シャンプー”は、有力な選択肢になるだろう。
守破離の“破”②「風呂上がり直後にスカルプケア機能を備えた大風量ドライヤーで乾かすべし」
入浴後、髪と頭皮が濡れたまま放置するとダメージが蓄積し、頭皮トラブルの原因となる雑菌が繁殖しやすくなる。それはもちろん薄毛の原因の一つになり得るので、タオルドライをした後、必ずすぐにドライヤーで乾かすべし。忠政さん曰く、ドライヤーは速乾性に優れた大風量タイプを選ぶのが良いそうだ。その理由について「ドライヤーを長く当てていると地肌が乾燥したり、髪の毛がパサつく原因に。大風量ドライヤーを選ぶことで、髪の毛と頭皮に与えるダメージを軽減できます」と説明してくれた。昨今では、パナソニックの“ナノケア”を筆頭に、スカルプケアに特化したモードを搭載した大風量のドライヤーが充実しているので、まだお持ちでない方は買い替えを検討してみてはいかがだろうか。
守破離の“離”③「目指すは“つまめる頭皮”!頭皮や首周りのコリを改善し、髪に栄養を届けるべし」
頭皮の血流が悪く、栄養が送られにくい状態になっていては健やかな髪の毛は育たない。髪を乾かした後、凝り固まった頭皮をほぐすためにマッサージを取り入れることで、より頭皮環境を改善できると忠政さんは語る。「本来、頭皮はつまめるぐらい柔らかいんです。もしつまめないようなら、それはコリが生じている証拠。1日3分でもマッサージするだけで、コリは次第にほぐれていきます」とアドバイス。また、首周りや肩周り、デコルテなど頭皮へと繋がる部分も含めてマッサージすることで、老廃物が流れやすくなり、より栄養が行き届くという。頭とボディの両方に使える、ヤーマンの“ニードルヘッドスパリフト”などマッサージ器具を活用して、ワンランク上のスカルプケアをぜひ取り入れてみては?