重ね着が醍醐味と言っても過言ではない冬ファッション。数あるアイテムの組み合わせの中で、トレンドをどう取り入れるかは重要なファクターになってくるだろう。今回は、今季のトレンドを象徴するアイテムやカラーコンビ、テイストにフォーカスして注目のポイントを紹介!
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冬コーデ①「”ブラック×ブラウン”のカラーコンビが今季メンズ冬コーデの大本命!」
今シーズン特に注目したい色の組み合わせは、断然”ブラック×ブラウン”。都会的な印象を与えるブラックにブラウンをミックスすることでモダンな印象に仕上がり、旬なスタイリングを演出できる。ブラックベースにブラウンをミックスするのはもちろん、その逆もアリだ。
冬コーデ②「”プリーツパンツ”の取り入れによって、冬コーデを旬な装いにアップデート!」
冬コーデにさりげなくトレンドを取り入れたい場合は、プリーツ入りのスラックスをチョイスするのがオススメ。昨シーズン、各セレクトショップに並ぶパンツはノープリーツとプリーツ入りのデザインが半々程度の割合で展開されていた印象が強いが、今シーズンになってプリーツパンツがメインストリームに。よりクラシックな表情のツープリーツ仕様や深いプリーツデザインも増加傾向にあるので、購入時にプリーツのディテールを意識するとより有益な買い物ができる可能性が高まるのではないだろうか。
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冬コーデ③「”英国柄”の取り入れは、トレンドコンシャスな冬コーデへの近道」
今シーズン、老舗の英国ブランドはもとより、対照として挙げられる南イタリア系のブランドまでもが「グレンチェック」「ハウンドトゥース」「ヘリンボーン」などのクラシックな英国柄の生地を採用したアイテムを展開中。ほどよく主張のあるテキスタイルデザインのため、スタイリングに1点取り入れるだけでもトレンドコンシャスな装いに仕上がる。
ブリティッシュといえば、レジメンタルストライプのタイなども有力な選択肢。いつものスーツスタイルのVゾーンにさりげなくブリティッシュのテイストをプラスしてみてはいかがだろうか。
冬コーデ④「モノトーンでモードのエッセンスを取り入れた冬コーデやハイブランドのミックススタイルに注目が集まる」
メンズファッションのベーシックカラーとして、ネイビー、グレー、ブラック、ブラウンが挙げられるが、あえて無彩色のアイテムのみで構成されたモードなスタイリングも注目を集めている。オフィスカジュアルなどのジャケパンスタイルで取り入れれば、知的で都会的な印象に。アズーロエマローネ(ネイビーとブラウンの組み合わせ)が好みのイタリア男性の間でも、ネイビーやブラウンの取り入れが減少しモノトーンにシフトしている模様。
また、ドレススタイルにモード系ブランドのアイテムをミックスさせることでも、モードのエッセンスをプラスすることが可能だ。初めて挑戦する場合は、スニーカーやバックパック、小物類などが取り入れやすい。
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冬コーデ⑤「ダークトーン主体になりがちなメンズの冬コーデにこそ”差し色”を!」
ブラック、チャコールグレー、ネイビーなどのダークトーンが主体になりがちな冬コーデ。そんなシーズンだからこそ、あえて差し色を取り入れて華やかさを演出したいというニーズが年々高まりつつある模様。インナーやストールといった、見える面積の少ないアイテムでさりげなく差し色を取り入れると、こなれ感を演出しやすい。カラーのソックス使いやシューレースのカラーチェンジ、ニットキャップの取り入れなども有力な選択肢だ。
冬コーデ⑥「”クラシック回帰”は見逃せないメンズ秋冬ファッションのキーワード」
メンズファッションのビジネススタイルにおいて、”クラシック回帰”のキーワードはビッグトレンドとして見逃せない。例でスーツを挙げると、昨年と比べてラペルの幅は広く、腰元にはプリーツが入り、構築的な仕立てのものが多くセレクトショップに並ぶようになった印象を受ける。
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小物やシャツもクラシックなディテールが主流に
スーツに留まらず、ネクタイは古着屋に置いてありそうなレトロデザインの小紋柄、シャツの襟はカッタウェイよりも角度が狭くなった「セミワイドカラー」「レギュラーカラー」「ピンホールカラー」など、クラシックテイスト漂うデザインやディテールが注目を集めている。
<LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ) セミワイドカラーシャツの最高傑作”LUCIANO”>
カラーピンやタイバーでVゾーンに立体感を演出したスタイリングなどもクラシックテイストを演出できるため、少額の投資で済む小物からトレンドを取り入れてみるのも有力だ。
冬コーデ⑦「政府も推奨する”スーツ×スニーカー”スタイルでメンズの冬コーデをアクティブに」
ビジネススタイルにおいては「カジュアル化」「クラシック回帰」の二極化が昨今の傾向である。中でも、カジュアル化で注目が集まっているのは、スポーツ庁が提案する「FUN+WALK PROJECT」の第1弾として推奨されている”スニーカー通勤スタイル”。ドレスアップしたスーツスタイルにスニーカーを取り入れるだけで冬の装いが軽やかに仕上がるので、ドレスコードに規定が無い職場や気心の知れたビジネス相手との商談時など、状況やシーンに応じて賢く取り入れたい。
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スニーカーと相性抜群の”機能スーツ”も豊作!
スニーカーなどのアクティブなアイテムにもフィットする機能性の高いスーツも、各ブランドから多く展開されている。例えば、イタリアクラシコの王道ファクトリーブランドとして知られるラルディーニが機能性の高いイージースーツを昨年のピッティウオモにて発表。日本でも、各セレクトショップが今シーズンからパッカブルなどの機能性スーツの取り扱いを強化・スタートさせている印象が強い。今後、益々拡大していくであろうカテゴリーでもあるため、オフィスカジュアル用にスーツの購入を検討するならぜひ機能性スーツも検討候補に加えておきたい。
冬コーデ⑧「”ミリタリー×ドレス”のミックススタイルにトレンドの兆し」
秋冬に留まらず、来季の春夏のトレンドとしても予測されているミリタリー×ドレスのミックススタイル。ポイントは、相反するジャンルのアイテムの組み合わせによるメリハリとコロニアルカラーのアイテムチョイスにある。タイドアップしたジャケットスタイルにカーゴパンツをチョイスしたスタイリングやサファリジャケットの取り入れ、M-65にタイドアップシャツの組み合わせなどは、ピッティウオモのスナップ企画にも登場しているため参考にしたい。