![オンオフ両用、スタイルにこなれ感を与える「タリアトーレ(TAGLIATORE)のポロコート」](https://otokomaeken.com/wp-content/uploads/2017/11/680ca60b9ab5b980d5819a9b3492421b-2-750x396.jpg)
冬の寒さが厳しくなるにつれ、コートをはじめとしたアウターを探している方も多いのでは?チェスターコートやPコートなどの定番はすでに持っている、という方にもぜひオススメしたいのがポロコートだ。そのなかでも、編集部が注目するのはイタリアの三大テーラーブランドの一角である「タリアトーレ(TAGLIATORE)」が手がけるポロコート。今回は「タリアトーレのポロコート」にフォーカスし、その魅力を紹介!
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スタイルにこなれ感を与える「タリアトーレのポロコート」
タリアトーレ※1が手がけるポロコート※2はトラディショナルなディテールを踏襲し、オリジナルに敬意を表したデザイン。そこにブランドのオーナーであるピーノ・レラリオ氏の独自の解釈をデザインに落とし込むことで、よりモダンで洗練されたポロコートを提案している。クラシック回帰がトレンドとして注目されるなか、ブリティッシュなムード漂うポロコートが同時に注目を集めている。スーツスタイルやジャケパンスタイルはもちろん、カジュアルスタイルとも好相性なデザインであるため、オンオフ両用で活躍が期待できるコートだ。
タリアトーレが手がけるポロコートの魅力を紹介!
ポロコートはトラディショナルなディテールを数多く備えているが、タリアトーレはその要素を独自にアレンジ。スタイリッシュに進化した魅力的ポイントを紹介!
タリアトーレの特徴でもある、「生地」へのこだわり
売り上げによって採用する素材を柔軟に変更すると言われているピーノ・レラリオ氏のこだわりが見て取れる生地のクオリティも、タリアトーレならではの魅力の一つ。同じモデルでも多くのバリエーションを展開しており、好みや用途によって自分に合ったものを選択できるのも嬉しいポイントだ。今回ピックアップしたモデルはウールにカシミヤをミックスした、タリアトーレが展開するポロコートの中でも定番のタイプ。見た目はメルトンライクで重厚感のある生地だが、実際に触ってみるとカシミヤのしっとりした質感が感じられるソフトな肌触りになっている。
その他にもカシミヤ100%でよりラグジュアリーに仕立てたモデルや、アルパカとウールをミックスさせた最もトラディショナルであるとされるキャメルカラーのものまで、様々なラインナップで展開している。
着こなしを華やかに演出する「アルスターカラー」
ポロコートにおいて最も代表的なディテールと言っても過言ではないアルスターカラー。タリアトーレが採用しているアルスターカラーは通常よりも刻みの幅が広く、気張らない印象を与えるため、カジュアルスタイルにも難なくマッチする。
バックスタイルにこなれ感を与える「バックベルト&アクションプリーツ」
ポロコートの代表的ディテールの一つとして挙げられるバックベルト。一目でポロコートだと認識できるディテールであるため、定番のアイテムとは異なるデザインが楽しめる。また、タリアトーレの”らしさ”が最も顕著に表れているのが、大胆にウエスト部分を絞った独特のシルエットだろう。もともとスポーツウェアであったポロコートにブランドの特徴を落とし込むことで、現代的でシャープなデザインに仕上げている。
そしてバックベルトから裾にかけて施されたアクションプリーツにはタリアトーレ独自のアレンジが加えられている。ポロコートは競技の休憩時に座りやすいようにバックベルトから裾にかけてアクションプリーツと呼ばれるプリーツが入っているが、これをスリットに変更し、センターベント仕様に。クラシックな要素を踏襲しつつも、タリアトーレならではのモダンで洗練されたデザインは他ブランドとは一線を画すポイントだ。
スタイリッシュにアレンジした「カフス」
スポーティーな印象を与えるポロコートのクラシックディテールであるターンナップカフスを、あえてプレーンに仕上げたタリアトーレのポロコート。スポーツウェアのイメージを払拭することで、スタイリッシュな表情に。
「パッチ&フラップポケット」で程よくカジュアルに
その形状からポストポケットやメールボックスポケットとも呼ばれる、パッチ&フラップポケット。その名の通りパッチポケットにフラップをつけたポケットのことでカジュアルなルックスが特徴だ。タリアトーレのポロコートもこのディテールを採用してはいるものの、フラップの位置をパッチの上部に設定することで、クラシックなポロコートよりもカジュアル感を若干抑えたデザインに仕上がっている。
「本台場仕立ての内ポケット」で見えない部分にもこだわりを
内ポケットは、表地を贅沢に使用した傷みにくい仕様の本台場仕立てを採用し、さりげない高級感を演出。見えない部分にもこだわるのが、他とは違うタリアトーレらしい魅力の一つだ。
※1TAGLIATORE(タリアトーレ)とは?:1960年代に創業したLERARIO(レラリオ)社のサポートの元、二代目Pino Lerario(ピーノ・レラリオ)氏が1998年に立ち上げた「TAGLIATORE(タリアトーレ)」。タリアトーレとはイタリア語で”裁断士”を意味し、ピーノ氏の祖父のニックネームに由来する。ウエスト部分を大胆に絞ったシルエットを採用した独特なジャケットやコートは、ピーノ氏自らが厳選した生地をかけ合わせ、クラシックテイストを取り入れつつも南イタリアらしい柔らかさと力強さを表現。ラペルチェーンやボタンなどの細部にもこだわりを見せるオリジナリティに溢れたブランドだ。
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※2ポロコートとは?:19世紀のイギリスで盛んであったポロ競技の選手が、競技の合間の待ち時間に着用していたウェイトコートにルーツを持つコート。1920年代に行われたイギリス対アメリカの国際試合で、イギリスのチームが休憩時間に着用していたコートがアメリカで注目を浴び、アイビーリーグの学生を筆頭にアメリカ東部と中西部の一般大衆に広まっていった。その後、ブルックスブラザーズ社がこのデザインのコートをポロコートと銘打って発売。以来その名称が定着し、ファッションアイテムとして流通した歴史を持つ。