ピカピカに輝く革靴。プロの手に任せないと実現できないと思っていませんか？今回は簡単に革靴をハイシャイン仕上げ(鏡面仕上げ/ミラーシャイン)にする方法を紹介していきたいと思います。
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革靴ミラーシャイン仕上げに入る前に革靴の基本お手入れを済ませる
ミラーシャイン仕上げの工程に入る前にベースとなる手入れが完了してから行いましょう。この基本ステップをおろそかにすると十分に光沢が出ないのでしっかりと。
具体的には、革靴手入れと磨き方にて紹介している「汚れ落とし」「革への栄養補給」の２ステップが完了すれば準備OKです。
革靴手入れ「ミラーシャイン(鏡面仕上げ)」
油性ワックスと布キレ(木綿がベスト)が必要になります。
油性ワックスには様々な種類がありますが、意外にも「蜜蝋でツヤを出す伝統的なタイプのシューポリッシュワックス」が、初心者でも使いやすく光り出すのが早いのでおすすめ。まずは自分の靴に合わせた色で挑戦しよう。
ミラーシャイン仕上げは”一滴の水”がポイント
油性ワックスをごく薄く塗布したあと、1分〜2分程度放置して油性ワックスに含まれる溶剤を飛ばします。その後、水をほんの一滴垂らしてから布キレで磨きこんでいきます。水を垂らすことがポイントです。
「ワックスを薄く塗布」「1〜2分放置」「水を一滴垂らして磨き込む」という一連の工程を好みに応じて繰り返すことで輝きが増していきます。もちろん光れば光るほど良いわけでもなく、さじ加減に個人の趣味嗜好が現れるのが面白い。ミラーシャイン仕上げをしないで、基本工程のみを行い”鈍く光らせる”というのも正解です。
靴全体をミラーシャイン仕上げしてはいけない
やりはじめると調子にのってついつい靴全体を光らせたくなってしまいますが、「光沢が出る」=「表面保護性・防水性の向上」というメリットがある反面「通気性の低下」というデメリットが生じます。
履きジワによるひび割れも懸念されます。靴全体ではなく芯が入っていて硬くて曲がらない「つま先とかかと」にのみポイントを絞るのが定石です。
少し贅沢に蒸留酒でミラーシャインに！
水を垂らす部分ですが、少し贅沢にお酒で代用することも可能。
ウイスキーやジンなどの蒸留酒(スピリッツ)を使うことがポイントです。水と同じくほんの一滴垂らして磨きこんでいきましょう。ちなみに英国では「スピッツアンドポリッシュ」すなわち唾を垂らして磨き込むという昔ながらの手法もいまだに残っているとか。
ハイシャインポリッシュ仕上げ画像集
理想のハイシャインイメージを持つとより靴磨きが楽しくなります。
色とりどりのミラーシャイン仕上げ。
ストレートチップはつま先とアッパーの境界が明確なので光らせる部分を決めやすい。
サイドゴアブーツ。トゥの鏡面仕上げで表情を変えてみてはいかがですか？
深みのあるバーガンディーに色気をプラス。
トゥのごく先端にのみミラーシャインを施す。
メダリオン部分を重点的に光らせてヴィンテージシューズの風合いに。
ブラウンレザーシューズにブラックワックスを使用して深みのある渋い色合いに。
立体的なチゼルトゥにミラーシャインがよく似合う。
