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トレンチコートが“機能美の塊”と言われるワケは、ディテールにあり!完成されたクラシックなディテールを紹介
トレンチコートは前述の通り軍用コートをベースにしており”機能美の塊”といっても過言ではない。トレンチコートのファッションアイテム化によって省略されている部分もあるが、クラシックなトレンチコートには様々な意味のあるディテールが備えられている。つづいては、クラシックなトレンチコートに備えられたそれぞれのディテールにフォーカス!
トレンチコートのディテール①「エポレット」
エポレットは、肩の部分に備えられたベルト状のディテール。もともとは階級を示すバッジを付けていたが、後に銃や双眼鏡、水筒のストラップが滑り落ちるのを防ぐために使われた。倒れた兵士を救出する際、引きずるための持ち手としても活用されていたという。
トレンチコートのディテール②「ラグランスリーブ」
初期モデルではセットインスリーブであったという説もあるが、現代まで続く完成形と言われているトレンチコートはラグランスリーブが採用されている。これは、クリミア戦争で活躍したラグラン将軍が右手を負傷した際、簡易な着脱を目的に採用した仕様が起源。肩の位置が決まっていないため、オーバーサイズでの着用がしやすいのも嬉しいポイントだ。
トレンチコートのディテール③「ガンフラップ」
女性用コートに見られる右前合わせなら左側、男性用コートに見られる左前合わせなら右のみに施されているのがガンフラップだ。名前からも想像がつくように、かつてはライフルで発砲した際の肩への衝撃を和らげる役割を担っていたディテール。襟のボタンを全て留めた状態の時には、雨だれの進入も防いでくれる。
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