「その人物の正体は、その人物が何を選ぶかで明るみに出る」と俗に言われる通り、モノ選びにはセンスが表れる。モデルそして美容家として活躍する櫻井 貴史氏を中心に、スタイリストの宮崎 司氏、ヘアメイクアップアーティストの武田 隼人氏を迎えた対話を通じて、「現在進行形の大人カッコいいを実現するモノ選びのヒント」を探る。
大人かっこいいモノ選びのヒント①他人目線ありきの流行追従を脱却し、本質重視のアイテム選びにシフト
櫻井氏は、トレンドやモテといった他人からの目線を強く意識したスタイルに傾倒した20代前半までの期間を経て、現在は生地・縫製の質やブランド背景といった服の本質的な価値、長い間飽きずに着られる定番のカラーやデザイン、着心地の良さといった自分本位の価値を大切にするようになったそうだ。
バトナーのシャツ3万7400円(バトナー 03-6434-7007)ジェントルマンプロジェクトのカットソー9350円(ジェントルマンプロジェクト https://www.gentleman-projects.com/)レガリアのスカーフ1万6500円(SDI 03-6721-1070)タンジェントのパンツ3万9600円(タンジェント 050-5218-3859)アダワット トゥアレグのバングル3万5200円(アダワット トゥアレグ 050-5218-3859)
10代後半から20代前半までは、流行りや女性ウケに重きを置いて服やシューズを選んでいました。20歳前後という年齢的なものもあったとは思いますが、当時は大きな流れとしてそういうノリがあった気がします。右向け右!みたいな(笑)
確かに、当時は「サーフ系」「裏原系」「スケート系」「B系」「お兄系」「ギャル男系」とか、ファッションにわかりやすい系統があって流行を追いやすいし、皆が熱狂していましたよね。SNSも無かったから、月刊ファッション誌がプッシュするスタイルやアイテムがそのまま流行になるような時代背景でした。その後は変化が?
モデルという仕事を通じてたくさんのおしゃれな人やモノに囲まれる中で徐々に変わっていきました。特に35歳以降は一気にシックな方向にシフトチェンジしました。飽きて着られなくなるロゴや柄の主張が強いウェアは避けるようになったし、異常な速度で人気になって一過性のブームで終わりそうだと感じるようなブランドは選ばなくなりましたね。実は過去に何度かその手の商品に手を出して後悔したこともあって(笑) 今は自社工場による生産背景があったり、地に足のついたブランドにあらためて魅力を感じます。また、黒、ネイビー、グレー、白などのメンズ定番色の無地アイテムを意識的に選んでいます。着心地の良さも大事なので素材へのこだわりも欠かせないですね。他人目線や流行を重視していたモノ選び方が、自分にとっての価値とか本質を重視する方向に大きくシフトしたと言えるかもしれません。
具体的にお気に入りのブランドやアイテムはありますか?
バトナーのTシャツとニットは、毎シーズンのようにリピート買いしていますね。あと、ニューバランスは100足以上所有していて、僕のコーデに欠かせない要素です。革靴はジョンロブのロペス、ベルルッティのアンディを愛用しています。買い物場所はあまり転々とせずに、ビームス、ユナイテッドアローズ、トゥモローランドによく行くんですが、数多く並ぶ商品のなかでも、長きに渡って愛用できそうなアイテムを選び抜いています。
2 3
ニューバランスのMade in USA 990 v6 GL6
続きを読む
大人かっこいいモノ選びのヒント②時にスペックや利便性を凌駕する直感とタイミングを信じてみる
櫻井氏が現在愛用するカメラは「LEICA M-11P」そしてレンズは「SUMMILUX-M 35mm」だ。40歳という節目で最初に手にした「LEICA M-P」をきっかけにどっぷりとライカの魅力に取り憑かれたそうだ。とっつきやすさや数値スペックの面では、他のカメラの選択肢もあったはずだが、それを超える選定のカギになったのが直感とタイミングだ。
とある女性誌の撮影の際に「LEICA M-9」を使っているフォトグラファーさんとご一緒したんですが、そのカメラの放つなんとも言えないオーラに目が釘付けになってしまい…佇まいがとにかく格好良くて、造形美に対して直感的に一目惚れした感じです。元々どんな現場でもカメラや機材のことを聞くことはなかったのですが、その日から色々なフォトグラファーさんにおすすめのレンズを聞いたり、訳知り顔でライカの店舗を覗きに行って情報収集したり…高価なこともあってかなり下調べに時間をかけました。
ライカと言えば、35mmカメラを世に送り出した元祖としても知られ、特に現行機まで受け継がれるMシステムはコアなファンの心を掴んで離さない。仕組み上、ピント合わせや視野角の捉え方など操作が一般的なカメラとは異なりますよね。他メーカーのカメラと比較すること自体がナンセンスかもしれませんが、高価な上に、スペックや一般的な取り扱いのしやすさなどを考慮すると他メーカーに軍配が上がるという考え方もあると思いますが、何が櫻井さんをそんなに惹きつけたんでしょうか?
僕にとって人生とは、運と縁とタイミング。カメラを趣味にしたいと思ったことは過去にあったのですが、僕みたいなタイプのモデルがカメラを趣味にしていると「僕、意識が高くてアートにも造詣が深いんですよ」みたいな勘違い野郎だと思われそう…勝手に気恥ずかしさを感じて、長年踏み出せなかったんです。でも40歳を目前にして「もしかしたら40歳という節目を言い訳にすれば許されるんじゃないか!?」と思い始めたのですが、これが例のライカへの一目惚れのタイミングと見事に重なったのです。実際に手にした「LEICA M-11P」や「LEICA M-P」は、自分のリアルタイムの視野から残したい画を選び抜いて切り取るという一連の行為を意識しやすいカメラだと感じています。静かで心地よいシャッター音やファインダーを覗いたときにまぶたに当たる感覚とか、ちょっとしたところもツボ。年齢を重ねて大人になったら、経験によって研ぎ澄まされた直感や引き寄せた縁を信じて、時に理性を超えたモノ選びもアリなんじゃないかと考えています。
大人かっこいいモノ選びのヒント③市場の騒音を超えて体感にフォーカス
美容家としての顔も持つ櫻井氏。その道のプロであるヘアメイクアップアーティストに一目置かれるほどにスキンケアに造詣が深い。そんな同氏の基礎化粧品選びの軸は、体感へのフォーカスだ。
値段や宣伝の派手さに惑わされないように選ぶというのがテーマです。基礎化粧品であれば翌朝に鏡の前に立って肌を触ったときの感覚が大事。洗練されたブランドイメージがなく安い商品のなかにも良いモノはあるし、ブランドイメージが良い高価な商品でも自分の肌に全く合わないこともあります。
広告や宣伝は商品を知るきっかけになるだけでなく、実際にブランドの心意気や姿勢が込められている面もあります。ただ一方で「自分の肌との相性は実際どうなのか?」という冷静かつ盲信しない姿勢が重要ということですね。
まさにそうですね。ちなみに、季節や加齢、体調といった変数があるので、肌の状態は一定ではありません。つまり今気に入って使っている商品が、1年半後の自分にとってのベストではない可能性がある。だから新しい商品も積極的に試すようにしています。トラベルセットとかサンプルとか少量で試せるものを見つけたら積極的に使ってみて相性を確かめるのが習慣になっていますね。
大人かっこいいモノ選びの視点④己の課題を知り、根源に向き合う
ボブベースのパーマヘアがトレードマークの櫻井氏。毎月のようにパーマをかけているとは思えないような綺麗な毛質をキープし、ヘアスタイルも安定してキマっている。そんな同氏のヘアケアやヘアセットに関わるアイテムの選び方の真髄は、自己課題の正しい認識と根本的な解決法の模索にあった。
2 3
櫻井氏が愛用するヘアスタイリング剤
続きを読む 3 3
櫻井氏が愛用するマンタのヘアブラシ
続きを読む
まずは、自分の髪の課題を明らかにすることが必要だと考えています。僕の課題は、若い頃から髪が細くてペタッとつぶれてしまいやすいことです。ヘアセットはやわらかめだけどある程度のホールド力のあるワックスを選ぶのが僕にとっての正解。そもそも論なんですけど、シャンプー選びとか洗髪ってヘアセットの成否に直結しますよね?
「シャンプーを制する者は、ヘアセットを制する」と言っても過言ではないかもしれません。男性の場合、前日のヘアスタイリング剤が落とし切れていない人とか、洗い流さないトリートメントを髪の根本から付けてベタついてしまっている人が意外にいて、これがヘアセットの大敵。僕はヘアメイクという立場なので、どんな髪の状態だとしても、狙ったヘアスタイルに仕上げるべくベストを尽くします。そのような場合には、ドライシャンプーで油分を落とす工程を入れたりするんですが、やっぱり限界もあります。あと、男性の頭皮の皮脂量は女性の1.4倍とも言われていて、毛穴が詰まると薄毛の原因にもなります。シャンプーで髪や頭皮を素の状態にリセットするのが、ヘアセットの成功率を高める意味で大切になります。
かと言って洗浄力に特化しすぎたシャンプーは避けたい(笑) 適度な洗浄力で余分な皮脂やスタイリング剤を効果的に除去するシャンプーが理想。女性向けのシャンプーも含めていつも探しているんですが、最近発売された「RESIL」は、結構調子が良いですよ。
男性向けシャンプーって「頭皮の毛穴スッキリ」とか「爽快な洗い上がり」を打ち出して、パッケージもハッキリと男性に向けたモノだとわかるデザインを採用したものが多い。逆に、女性向けのシャンプーやコンディショナーは「ダメージ補修」とか「髪や頭皮への優しさ」とかにフォーカスしたタイプがメインで、ヘアスタイリング剤をしっかり使う男性にとっては、求めているものとマッチしていないことも。「RESIL」は、洗浄力と優しい洗い心地を兼ね備えた設計のシャンプーですね。
もちろん人によっては既存のシャンプーがハマると思うのですが、自分に合う商品を探している男性は「RESIL」を試す価値アリだと思います。
現在進行形の大人カッコいいにアプローチできるシャンプー&コンディショナーが「RESIL」 だ!
男性に向けて展開されるシャンプーやコンディショナーの多くは、男らしさを打ち出した商品がメインで、その手の商品は実際に多くの男性の支持を集めてきた。花王が展開するサクセスシリーズは、長らく男性向けシャンプーのシェア1位の座にある※。実は今回紹介する「RESIL(レジル)」は、そのサクセスシリーズから、イマを生きる男性にふさわしい機能を高レベルで実現し、さらにはおしゃれな世界観をも併せ持つ商品として生み出された。
※12年連続男性シャンプー日本売上No.1(インテージSRI+男性用シャンプー市場2011年8月〜2023年7月 サクセスシャンプーシリーズ各年累計販売金額)
どんなカテゴリの商品もそうですが、いくら機能面で優れていたとしても、デザインが気に入らないと選択対象から外しがち。その逆も然り。機能性と洗練されたライフスタイルとの親和性の両面にこだわる男性って少なくないと思うんです。「RESIL」の性能とデザインには、そんな人に刺さりそうなポテンシャルを感じます。
詳細・購入はこちら
イマをしなやかに生きる男に..しっかりした洗浄力と頭皮への優しさを両立する豊かな泡立ちサクセス RESIL リセットシャンプー
しなやかでみずみずしく、折れない植物のレジリエントな強さに着目し、開発されたのが「サクセス RESIL リセットシャンプー」だ。汚れを落として髪と頭皮を素にリセット。豊かな泡立ちで髪と頭皮への負担を抑えながら、余分な皮脂やスタイリング剤までしっかり洗浄できるのが魅力だ。ノンシリコーン処方、植物由来のアミノ酸成分※配合。
※アルギニン(保湿成分)
実際に使ってみると泡立ちがよく、負担感を抑えながら洗える。髪と頭皮が素の状態にリセットされるイメージです。
ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸Na、ココイルメチルタウリンNaなどのアミノ酸系洗浄成分が使われているのがいいですね。
詳細・購入はこちら
イマをしなやかに生きる男に..頭皮にも使えてベタつかない!弾力コーティングで根元からハリ・コシ髪に。サクセス RESIL リバウンスコンディショナー
髪1本1本、根元からふわっと立ち上げるために※1、髪にしなやかで弾力感のあるハリ・コシを与えるコンディショナーが「サクセス RESIL リバウンスコンディショナー」だ。弾力コーティング成分※2配合が最大の特徴。
※1 スタイリング効果 ※2 天然海藻由来のアルギン酸Na、ポリクオタニウム-52(毛髪保護)
コンディショナーとしては軽い使用感でベタつきがなかったです。ウォーターリリー&バンブーの香りも個人的に好みです!
髪にハリ・コシを与えられるのはいいですね。ハリ・コシがないと、ヘアセットでフォルムのバランスをとるのが難しくなります。髪にハリ・コシがあると、髪型の選択肢が広がるのが利点です。
弾力コーティング成分※によって、髪に強固な被膜を形成するメカニズムでハリ・コシを与えているそうです。頭皮をマッサージするように使うのがおすすめとのことです。
※天然由来のアルギン酸Na、ポリクオタニウム-52(毛髪保護)
詳細・購入はこちら
サクセスRESIL取扱店
ハンズ(一部店舗ではお取り扱いがない場合がございます。)
ハンズネットストア
Amazon.co.jp
2024年9月〜 マツモトキヨシグループ、ココカラファイングループ(一部店舗を除く)およびマツキヨココカラオンラインストア
その後順次拡大予定