ファッション感度が高いZ世代のメンズの間で流行しているスタイルとは?リアルZ世代の編集部員によるリサーチを通じて炙り出したトレンドを紹介する。Z世代にとっては答え合わせ、アラフォー世代にとってはリバイバルに懐かしさを覚える内容となっているので、ぜひご一読を!
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2024年にZ世代が注目しているのはコレ!Aラインの「横ノリ系」着こなしがアツい!
ここ数年間で世界的にメインストリームとなったワイドシルエットのパンツ。とりわけ高感度なZ世代のメンズの間では、90年代に注目された“横ノリ系”スタイルを、2000年代らしいAラインシルエットで表現したワイドパンツの着こなしが注目を集めている。ちなみに、横ノリ系とは進行方向に対して体を横向きにして乗るスケートボーディングやサーフィンなどのスポーツのこと。当時の横ノリ系で注目されていた人物といえば、スケートならトニー・ホークやマーク・ゴンザレス、はたまたサーフではケリー・スレーターやロブ・マチャドなどが挙げられる。
横ノリ系ならサーフやスケートの区別はなし!自由な感覚でイマっぽく着こなすのが気分
例えば、HangtenやOcean Pacificなどのヴィンテージに見られるオールドサーフな雰囲気漂うマルチボーダーTシャツに、バギーパンツを合わせ、足元はDC SHOESやDVSのようなシュータンの分厚いスケートシューズらしいフォルムのスニーカーをチョイスするといった具合のMIXコーデ。90年代の日本では「何でスケーターなのにサーフブランドの服着てるの?」と指摘されそうなスタイリングも、見た目が格好良ければOKのスタンスで自由に着こなすZ世代の姿を見ると、多様性時代ならではの“らしさ”を感じる。
ここからは、旬な横ノリ系のテイストを取り入れた注目コーデを紹介!
旬な横乗り系の注目コーデ事例①夏の定番Tシャツ&デニムをイマどきなAラインの横ノリスタイルへ昇華!
STUSSYのTシャツをジャストめなサイズで取り入れ、7分丈のバギーショーツを合わせてAラインシルエットを構築。90~2000年代のスケーターらしいルーズなイメージは保ちつつ、上下のシルエットのメリハリをつけて現代的トレンド感のあるスタイルに仕上げた好例だ。Tシャツの裾を部分的にタックインすることで、こなれ感を演出したテクニックも参考にしたい。
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旬な横乗り系の注目コーデ事例②ボリュームUPスケーターシューズの取り入れがアツい!
パンツのワイド化に付随するように、合わせるシューズは巨大化している。こちらのコーデでは、バギーパンツの足元にボリューミーなスニーカーをセットして、よりAラインシルエットを強調。タイト〜ジャストサイズのTシャツの取り入れに抵抗があるという方は、ほんのりゆとりのあるTシャツにバギーパンツとボリュームUPしたスニーカーを取り入れて現代的なAラインの着こなしを表現してみてはいかがだろうか。
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現代的な横ノリ系ファッション番外編横ノリに「パンク」要素をMIXする着こなしも注目を集める
横ノリ系のスタイルは、音楽シーンと深い関わりがあるのも特徴のひとつだ。例えば、前の項で少し触れたスケート・パンク。派手な髪色、袖を引きちぎったようなダメージ加工が施されたノースリーブのカットソー、スタッズや安全ピン、缶バッジなどでDIYされた服・小物類など。パンク・ロックと聞いて思い浮かべるような要素をスケートしやすいラフなカジュアルスタイルにMIXした着こなしも、この手のカルチャーを知る層からはひとつのスタイルとして認知されており、Z世代から注目を集めている。
下の画像は、ロンドンのパンクなど、アンダーグラウンドシーンから影響を受けたアイテムを発表するKIDILLの23年秋冬コレクションの様子。パンキッシュなスタイルをしたモデルがスケボーをするという演出が行われており、ここでもスケーターとパンクの関係性を感じられる。
今回は注目のスタイルとしてスケート・パンクを取り上げたが、これ以外にも横ノリ系スポーツはジャズやメタル、ヒップホップなど、様々な音楽と密接に関わってきた歴史がある。調べてみると、好きな音楽ジャンルとの意外な関係性が見つかるかもしれない。
最後に、現代的な横ノリスタイルを作り上げるためのキーアイテムを紹介!
現代的な横ノリスタイルのキーアイテム①タンが分厚いスケシュー
90年代後半にスケーターから人気を得ていた、DC shoesやDVSに代表される分厚いシュータンのスケートシューズは、現在様々なデザイナーズブランドからサンプリングされるほど人気を博している。オリジナルとされるブランドのスニーカーを選ぶも良し、スケシューインスパイアのデザインスニーカーでモダンな雰囲気を底上げするのも◎
Dvs Footwearのコマンチ スケートシューズ
1995年に創業して以来、スケーターによるスケーターのためのブランドとしてシューズを展開し続けているDVS。近年はファッションの観点からも注目されており、分厚いシュータンをトレンドに引き上げたブランドのひとつとなっている。
ERLのVamp Skate スエードスニーカー
スケシューをベースとし、ソールやアッパーにさらなるボリュームを追加したようなシルエットが印象的なERLのスニーカー。バギーなパンツに合わせても当たり負けしない存在感は、スタイリングのポイントとなることうけあいだ。
現代的な横ノリスタイルのキーアイテム②7部丈のバギーショーツ
少し前までダサいアイテムの象徴とまでされていた感のある7部丈のバギーショーツが、現在トレンドとなり、Z世代から支持されている。大きいサイズのショーツとは一味違う、何とも言えないシルエットが逆に新鮮で格好良い!?
DIESELのd-andre-short-s
ウエスト部分に異素材切り替えを取り入れることで、タックインをした際のアクセントになるDIESELのショーツ
FUTURE ARCHIVEのBAGGY DENIM SHORTS
若者から注目されているFUTURE ARCHIVEのバギーショーツ。あえて大きなサイズをチョイスしたようなシルエットとリアルなフェード感は、最近注目を集める古着コーデとの相性良好だ。
現代的な横ノリスタイルのキーアイテム③短丈かつコンパクトなTシャツ
スケータースタイルといえば、上下ともゆとりのあるシルエットが特徴だった。しかし、現代のAラインシルエットのトレンドを受け、トップスはコンパクト化。以下で紹介しているクロップドのTシャツを選ぶのはもちろん、ジャストサイズのTシャツを前だけタックインして見える面積を調整したり、普段選んでいるサイズより一つ小さいサイズのTシャツをチョイスしてトレンドコンシャスに仕上げてみるのも面白い。
ENTIRE STUDIOSのショートスリーブ Tシャツ
タックインをせずともベルトが見えるほど短丈なTシャツ。デザイン性の高いベルトを合わせて、現代的なムードで着こなしたい。
FUTURE ARCHIVEのFADE T-SHIRTS
Lサイズで着丈67cmと、レギュラーフィットのTシャツのなかでは程よく短丈に仕上げられたTシャツ。強めのフェード加工がイイ感じ。カラーバリエーションも豊富なので、数色まとめ買いするのもアリだ。