
女性の髪型やネイルの変化に気が付いて声をかけて、それが女性に喜んでもらえたら男性も嬉しいものである。逆に気付けないと、所詮それまでの男という烙印を押されてしまうことも。一方で、男のお洒落に対するこだわりは、女性から結構な割合で(無惨に)スルーされがちである。今回は、99%の女性に理解されることのない男のスーツスタイルにおけるこだわりのディテールを紹介する。
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99%の女がスルーする男のスーツおしゃれディテール1何度も結び直して作り上げた「完璧なディンプル」
ネクタイの結び目に美しい陰影と立体感を生み出すディンプル(えくぼ)は、男のスーツ着こなしにおける重要な隠し味だ。ディンプルをひとつにするのか、ふたつにするのか、左右のバランスや深さはどうするか…など、男のディンプルに対するこだわりは尽きない。ここぞという場面の身支度の際には、理想のディンプルに辿り着くまでに、何度も結び直すことも少なくない。私は、ネクタイにお気に入りのディンプルをたずさえている場面で女友達から「結び目にシワができちゃってるよ?」と言われ、「これはダブルディンプルって呼ばれる結び方でさ…」と説明を始めたところ、「ふーん(適当)」という一言とともに彼女の目線はスマホ画面に。
99%の女がスルーする男のスーツおしゃれディテール2悩みに悩んだ末の「スラックスのダブル仕上げ」
オーダースーツ、吊るしの既製品スーツ問わず、裾の仕上げをシングルにするか、ダブルにするかで悩んだことのない男性はいないのでは?実際に読者からそのような声が届き、過去には「スラックスの裾上げ、どちらを選んでる?【ダブル VS シングル】」という記事を公開したこともある。ダブルにすると決めたは良いが、幅は何cmにするかという新たな悩みが発生する。3.5cm~4.0cmくらいが標準とされているが、トレンドによっては1cm程度プラスしても良いケースがあったり、身長やパンツの太さとのバランスを考え出すとなかなか大変だ。そこで女性から「どっちでも良くない?(優柔不断なの?)」などと言われたら、ついつい「ビジネススーツのスラックスならターンナップ、いわゆる和製英語で言うところのダブルが世界標準なんだけど、このスーツは冠婚葬祭にも使えるようなドレッシーなデザインで…」と説明したくもなるが、ここはグッとおさえよう。
99%の女がスルーする男のスーツおしゃれディテール3計算し尽くされたポケットチーフの折り方
ポケットチーフ自体のチョイスはもちろんのこと、折り方と挿し方には、その男の美学やセンス、TPOに対する配慮が如実に現れる。ビジネスシーンではリネンのホワイトチーフをTVフォールドで挿すのが間違いない一方で、華やかさが求められるパーティーシーンでは遊び心のあるクラッシュドやパフドクラッシュドを選択する方がむしろ正解になることも。一見すると無造作に見えるクラッシュドも、どのくらいクシャッとさせて、どのくらいポケットからチーフを露出させるかなど、鏡の前で調整しだすと意外と時間がかかってしまうもの。そんな努力も知らずに「チーフない方がスッキリしてよくない?」などと言われようものなら、(クラッシュドなだけに) 心はクラッシュ寸前だ。