
誰もが夏の定番ウェアとしてコーデに取り入れる「白Tシャツ」。着こなし方によってごくごく普通のスタイルにもなるし、トレンド感やセンスを感じるスタイルにも。編集部が撮り下ろした最新のスナップから、洗練された大人男子の参考になるティップスを含んだスタイリングをピックアップし、そのポイントを解説していく。
スポンサーリンク
洗練大人男子の白Tシャツ着こなしTips①新スタンダードの長め丈のスラックス合わせで時流に乗る
「白Tシャツ&スラックス」は、大人男子の夏コーデにおいて必ずおさえておくべきコンビと言っても過言ではない。白Tシャツのカジュアルライクなポジションと、スラックスのそれとは対極になるドレスライクなポジションがミックスされることにより、安定したオシャレ感を演出できるのが利点。そこにさらにトレンド感を付加するなら、スラックスをワンクッション程度の長め丈にセットするのを推奨したい。
洗練大人男子の白Tシャツ着こなしTips②ストリートライクなスタイルを大人っぽく再構築
オーバーサイズの白Tシャツにショートパンツ、そして足元にはスニーカーとショートソックスを合わせたスタイルと言えば、いわゆるストリートスタイルの定番。大人男子が取り入れるなら、無地、あるいはロゴやプリントが控えめなアイテムをメインにチョイスしたり、全体の色数を抑えることで、キッズ感を軽減しながら、ファッションコンシャスな装いを実現できるだろう。
洗練大人男子の白Tシャツ着こなしTips③控えめなさじ加減でAラインシルエットをインストールする
コンパクトなトップスにバギーパンツとスニーカーなどで構成されるAラインシルエットのコーディネートといえば、Z世代の間で一気に台頭し市民権を得たスタイルだ。Aラインによるスタイルアップ効果の恩恵もあるのでぜひ取り入れたいところだが、大人男子がそのまま取り入れるにはややハードルが高い。例えば、ジャストフィット気味の白Tシャツにルーズなカーゴパンツを合わせた下スナップの男性のような按配で取り入れてみてはいかがだろうか。
洗練大人男子の白Tシャツ着こなしTips④ビッグTシャツも短めの丈感が時流に乗っている!?
前述のようにタイトなトップスが一大トレンドになっているものの、ビッグTシャツ自体がオワコンというわけでは勿論ない。ただし、ヒップを覆い隠してなお余りあるような大きなTシャツにバギーパンツを合わせた90年代のHIP-HIPやSK8スタイルを彷彿とさせる着こなしはやや勢いを失っている。ポイントは丈感で、2024年は下スナップのような短丈のTシャツをチョイスするメンズが増えそうだ。
続いては、私がおすすめするTシャツを4着ピックアップして紹介していく。
大人男子に推す白Tシャツ①GENTLEMAN PROJECTS ドレスTシャツ THE LEO
「東京、ミラノ、パリ、ロンドン、ニューヨークといったファッション主要都市の定点観測から得た世界基準の現代的ベーシック」をコンセプトに2019年に東京で始動以来、高感度なメンズに向けてウェアを展開する「GENTLEMAN PROJECTS(ジェントルマンプロジェクト)」。同ブランド定番ドレスTシャツ。世界各地のハイブランドと取引を行う日本テキスタイルメーカーにオリジナルオーダーしたスムース生地を採用。「首に吸い付くようなクルーネックライン」「ジャケットスタイルにフィットするシェイプされたウエストライン」「スラックスにタックアウトで合わせても違和感なく決まる気持ち短めな着丈」が特徴だ。
大人男子に推す白Tシャツ②SLOANE コットンテンジク クルーネックTシャツ
30年以上続くニット専門会社を母体に2016年に「自分達にとって着心地の良いニットを作りたい」という志を軸に大貫氏がスタートした日本のブランドが「SLOANE(スローン)」だ。ニットはもちろんのこと、Tシャツにも定評がありファッション業界にも愛用者は少なくない。そんな同ブランドからピックアップしたのは、ソフトな風合いや、上品な光沢を特徴とする超長綿が使用されたTシャツ。洗濯を重ねても毛羽立ちやシワになりにくい加工が施され、さらにUVカット機能も。
大人男子に推す白Tシャツ③SUNSPEL Classic T-Shirt
1860年創業の英国の老舗ブランド「SUNSPEL(サンスペル)」は1900年初頭に世界で初めて高級Tシャツを世に送り出したことでも知られる。英国の高級百貨店には必ずと言って良いほどコーナーが設けられており、本国でもステータス性は抜群である。そんな同ブランドからピックアップしたのは、最高級のスーピマコットンを使ったライトウェイトなクラシックTシャツ。薄手ながら耐久性が高く、ガス焼きによって綿糸の不純物や毛羽を取り除くことで滑らかで非常にソフトな肌触りを実現しており、フォルムとしてはクラシックなフィット感でワードローブに加えれば、活躍すること間違いなし。
大人男子に推す白Tシャツ④ATON SUVIN 60/2 | オーバーサイズ S/S Tシャツ
2016年AWにスタートした、YASUHARU KUZAKIがディレクターを務める日本のファッションブランド「ATON(エイトン)」。ブランド名は、五十音の“あ” から “ん” までを指す「A to N」の造語で、原材料の選定から服の仕上がりに至るまで、生産者との密なコミュニケーションをとって生産背景をきちんと理解した上でものづくりをしたいという思いが込められている。そんな同ブランドからピックアップしたのは、インドで手摘みされたスビンコットンを、和歌山市のニッターが手で編み双糸にすることで、光沢感としなやかさを備えたブランドオリジナル素材をオーバーサイズなフォルムでTシャツに落とし込んだ1着。