シーズン落ちの商品やB品などを、定価よりも割安な価格で購入できるアウトレットモール。「お得な商品が揃う場」という認識が一般的だが、実は現代のアウトレットは消費者と店側が食うか食われるか、といったバトルロワイヤルの様相を呈しており、買い方によっては損をしてしまうことも。今回は、自他ともに認める“ズルい買い物”が得意な筆者の経験に基づく、アウトレットを攻略する裏技を紹介していく。
アウトレットで損をしないズルい裏ワザ①理想は最低でも11人のアウトレット要因を確保!? 誕生月の友人や家族を連れて行く
アウトレットに入っているショップでは誕生月割や複数割を採用していることも。例えば、都心からも行きやすい木更津のアウトレット。セレクトショップのESTNATIONは誕生月であればさらに10%オフになる誕生日割を取り入れている。他にも、EYEVANやOliver Peoplesなどを取り扱うアイウェアショップのSeep EYEVANでは、複数買えば割引になる複数割を実施しているおり、これは自分だけでなくグループでの買い物にも適用されるため、自分が一つ、友人が一つといった組み合わせでも利用可能だ。他のセレクトショップやブランドショップでもこういった独自の割引システムを設けており、よく行くアウトレットモールがあれば自分が好きなショップの割引情報は覚えておくのがおすすめだ。
アウトレットで損をしないズルい裏ワザ②良い商品が入ってきやすい時期を店舗スタッフにこっそり教えてもらう
アウトレットには良い商品が入ってきやすい時期がある。シーズンが切り替わるタイミングやファミリーセールなどで売れ残った商品がまとめてガサッと入る時期もあれば、気温や社会情勢による影響も。例えば、新型コロナウイルスによって外出が制限され、他所行きの高額商品がなかなか売れなかったことから、緊急事態宣言が明けた後は、普段アウトレットではなかなか見られないような人気商品が多く流れてきていたそう。これは筆者が実際にアウトレットのとあるショップでスタッフの方から聞いた情報。「去年発売されて結局買わなかったアレ、アウトレットに売ってたりしないかな」と目当ての商品をダメ元でスタッフに聞いたところ、「この前入荷したんですけどすぐに売れちゃいました…」という無念エピソードも経験済みなので、入荷時期を把握しておけばそんな目当ての商品に出会えるタイミングを狙い撃ちできる確率が上がる。買い物に行った際に色々聞いてみたり、仲良くなって連絡先を聞いてこっそり教えてもらうのもアリかも?
アウトレットで損をしないズルい裏ワザ③セールの時期と内容を把握して驚安商品に巡り合う確率を上げる
通常のセレクトショップや百貨店などでは、基本的に夏のセール、冬のセール、年始のセールがメインだが、アウトレットではそれよりも多くのセールが実施されていることがほとんど。春夏秋冬の四季と年始それぞれにセールがあったり、アウトレットによって「アウトレットデー」のような独自のセールを実施していたりする。例えば御殿場や佐野、酒々井などにあるプレミアムアウトレット系列では、6月にサマーセールを開催した後、8月にプレミアムアウトレットバーゲン、10月にプレミアム・アウトレットの日という催事を実施している(2024年時点)。他にも時間限定で対象商品が半額になるタイムセールをショップが独自にゲリラ的に実施していたりもするので、そういったチャンスに巡り会えたらぜひ活用していこう。(参考:プレミアムアウトレットのセール開催情報)
アウトレットで損をしないズルい裏ワザ④アウトレット用商材は華麗にスルーしてOK!セレクトでは「Designers Brand」コーナーをチェック
アウトレットの店舗には、“アウトレットに来たユーザーだけをターゲット”にしたアウトレット専用商品というものが存在する。これらは通常の商品よりも基本的に低品質に作られていることが多く、それゆえ価格も下げられるため、「アウトレットで売っている安い商品=お得な商品」という錯覚を生み出しやすい。もちろんそんなアウトレット専用商品でも良いもの、気に入ったものがあれば買うべきだが、そこばかりに限られた時間とお金を費やすのはもったいない。ドラクエでいうところの“はぐれメタル”的な本当に美味しいものを探しているなら、セレクトショップでは「Designers Brand」や「Import Brand」などの看板が下げられたコーナーをチェックするのがおすすめだ。