
2025年1月14日、Pitti Uomo 107が開幕し、例年通り世界中からスタイリッシュなメンズが集結。NovogasShops 編集部員が撮り下ろしたばかりの新着スナップからごく一部を、1日目、2日目、3日目の記事で紹介した。今回は、大量のスナップの中から特に個人的に色使いや素材使い、シルエット作り等の観点で注目した装いを厳選ピックアップ。
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Pitti Uomo 107 紺野マリアが注目したスナップ1トレンドのシルエット、そして大胆かつ繊細な色使いの共演が切り拓く個性的なコーデ
ネイビーのベースボールキャップとドレープパンツにベージュのジャケットを合わせ、差し色でアイスブルーのニットをうまくアクセントにした大胆な個性が光るコーディネート。その一方で、キャップとパンツ、そしてジャケットに対してサングラスとスニーカーのアウトソールの一部を同系色に揃えるなど、細部にいたるまで慎重に吟味されたアイテムのチョイスも見逃せない。
Pitti Uomo 107 紺野マリアが注目したスナップ2ユーロなニュアンスと季節感を演出するストリートスタイル
ルーズなTシャツやボトム、白スニーカー、ベースボールキャップ、ダウンジャケット等は、米国のヒップホップスタイルを構成する基軸アイテムのなかで大きな割合を占める。一方で、下スナップの男性はまぎれもないストリートスタイルではあるのだが、ヨーロッパで主流の太畝のコーデュロイパンツ、そしてキレイめなスニーカーのチョイス、そしてダークカラーを主体とする控えめな色使い等により、ユーロなニュアンスと確かな季節感を感じさせる装いに。この手のスタイルを見られるのは、ピッティウオモの隠れた醍醐味と言っても過言ではない。
Pitti Uomo 107 紺野マリアが注目したスナップ3レイヤリング&旬なカラーリングが際立つ小気味よいコーディネート
今回のピッティウオモ107の現場では、例年よりも色を取り入れたコーデが多く見受けられた。その中でも特に印象的だったのが、下スナップの男性の着こなしだ。薄パープルのロング丈シャツに、次期トレンドとして注目されている「バターイエロー」のカーディガン、そして膝下丈のローブコートを組み合わせた、絶妙なバランスのレイヤードコーデが◎
Pitti Uomo 107 紺野マリアが注目したスナップ4お洒落上級者は、冬でも巧みにマリンルックを取り入れる!
マリンルックと聞くたびに、脊髄反射的に“夏”を連想してきた私はきっと凡人だ。下スナップの男性は、マリンルックの代名詞であるボーダートップスやネイビーのジャケットに対して、トレンチコート、コーデュロイパンツやニット帽などの秋冬アイテムを取り入れることで、マリンルックをしっかりと冬仕様にチューニングしてみせ、私の固定概念を見事に覆してくれた。
Pitti Uomo 107 紺野マリアが注目したスナップ5「武骨+エレガンス」対極的な世界観のウェアが共演!
“CAOS”のロゴが印象的なフラットキャップ、インディアンジュエリーやベルトのバックルで武骨さを演出しながら、ブラックのファー付きコートで「武骨&ラグジュアリーエレガンス」をミックスしたコーデ。相反する世界観のアイテムを組み合わせる大胆さ、そしてそれに文句を言わせない迫力のある彼の雰囲気があってこそ成立したスタイルは圧巻だ。