スタイリングの印象にフックを効かせ、華やぎや彩りを添えるチェックシャツ。ジャケット代わりの軽やかな羽織りやこなれ感を演出する腰巻きがサマになり、柄のチョイス次第でアメカジ、トラッド、ブリティッシュなテイストをブレンドするのにも重宝する。今回はそんな「チェックシャツ」にフォーカスし、注目のメンズ着こなし&おすすめアイテムを紹介!
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代表的なチェック柄の種類とは?
チェック柄の種類①「ギンガムチェック」
白と別の色の2色で構成されたもっともシンプルな格子柄(黒や青、赤などがメジャー)。シャツに用いられるチェック柄の中では非常にポピュラーで、細かなパターンのギンガムチェックシャツはカジュアルはもちろん、ドレスとも相性が良くスーツやジャケットのインナーとしてもアリだ。白をベースにしたシンプルな2色のギンガムチェックシャツは使いやすく、華やかなスタイリングを楽しめるチェックシャツの代表格。
チェック柄の種類②「タータンチェック」
タータンとは多色の糸で綾織りにした格子柄の織物で、この格子柄を日本ではタータンチェックと呼称するが海外では柄そのもの自体もタータンと称する。スコットランドの民族衣装であるキルトは通常、タータンの生地によって仕立てられる。昨今では世界中のブランドが「タータン」と称するチェック柄を打ち出しているが、厳密にタータンと呼べるものは「スコットランド・タータン登記所(The Scotitsh Register of Tartans)」という機関が法律に則り、スコットランドの伝統的な織物として保存・保護・登録管理しているものを指す。
チェック柄の種類③「グレンチェック」
千鳥格子とヘアライン・ストライプを組み合わせたのがグレンチェック。主にウール生地に用いられ、スーツやコート、パンツのクラシックな柄として採用されている。グレンとは渓谷や谷間といった意味を持ち、スコットランド地方の谷間の地域で生まれたのが名称の由来とされ、グレンチェックはスコットランドのグレナカート・チェックの略称だ。
チェック柄の種類④「ブロックチェック」
ブロックチェックとは、正方形のタイルのような形の2色の入れ替えで配列されたチェック柄のこと。海外ではチェッカーボード、日本では市松模様と呼ばれ、ギンガムチェックと同様にもっともシンプルなチェック柄の代表格だ。チェッカーボード柄としてはバンズのスリッポン、市松模様は漫画・アニメの『鬼滅の刃』で主人公の竈門炭治郎が着ている羽織で有名。ちなみに市松模様の名称は、江戸時代の歌舞伎役者、初代・佐野川市松が白と紺の正方形を交互に配した格子柄の袴を履き、人気を博したことに由来している。
チェック柄の種類⑤「マドラスチェック」
明るいイエローやオレンジ、グリーンなどの鮮やかな色を組み合わせた多色使いの不規則な格子柄。インドの南東にあるマドラス地方が発祥で、アメリカントラッドなサマージャケット、シャツ、ショートパンツに多く用いられる。
チェック柄の種類⑥「バーバリーチェック」
バーバリーチェックとは、キャメルをベースに黒と白の太めのストライプと細い赤のラインで構成されたチェック柄のこと。その名の通り英国を代表する老舗ブランド「バーバリー」のアイコン柄として知られ、カントリータータンという柄をアレンジしてデザインされたパターンで、その名は公募により決定された。バーバリーはブランドを象徴するこのチェック柄を、1924年に初めてトレンチコートの裏地として採用。「ヘイマーケットチェック」「バーバリークラシックチェック」とも呼ばれ、現在では「ノバチェック」「ハウスチェック」「メガチェック」「スモークドチェック」や「ビートチェック」などパターンのバリエーションも増えている。
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