靴作りの機械化に多大な貢献をもたらしたアメリカ。今日のドレスシューズの発展は、この国なしにはあり得なかっただろう。イタリア靴や英国靴が主導を握る現代、アメリカの革靴ブランドはわずかだ。しかし、今なお残るアメリカブランドには、淘汰の波を勝ち抜いた確かな理由がある。今回は、そんなアメリカを代表する「革靴ブランド」を紹介!
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アメリカ革靴の歴史と特徴とは?
英国靴やイタリア靴において多く用いられているグッドイヤーウェルト製法やマッケイ製法。これらの製法が、19世紀にアメリカで誕生したことをご存じだろうか?それまで手縫いによる底付け、すなわちハンドソーンウェルテッド方式が常識だったが、西部開拓時代の人口の急拡大や南北戦争による軍需胸急増に対応するために開発された。
また、つま先の高さに余裕をもたせたり底面に丸みをもたせることで歩行を楽にするなど、従来の英国靴に対してフォルムデザイン面において合理主義を持ち込んだ側面もある。19世紀末までのヨーロッパ靴の伝統に、米国流の合理主義を掛け合わせたものがアメリカの革靴だと言えるだろう。
革靴製法においてパイオニアとなり、独特の持ち味で革靴の一大産地として有名になったアメリカだが、経済性を追求するあまり海外に生産拠点を移すメーカーが続出し、メイド イン アメリカにこだわるブランドが減少してしまった。ちなみに、現在純アメリカ製を維持しているのは「オールデン」と「アレンエドモンズ」のみだ。
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