アディダスの「スーパースター」と言えば、スタンスミスと並んでスニーカー界を代表する名作中の名作。象徴的なスリーストライプスやシェルトゥなど、他のスニーカーにはないアイコニックなディティールは時代を超えて愛されている。今回はアディダスの「スーパースター」にフォーカスし、その魅力を紹介!
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アディダスが誇る永遠の定番「スーパースター」
スーパースターは、アディダスを代表する名作スニーカーのひとつ。バスケットボール用のシューズとして開発され、1969年にコートデビューしたのがはじまりだ。それまでのバスケットシューズと言えば、コンバースのオールスターをはじめとするキャンパス製のスニーカーが主流。オールレザーというバスケットシューズとしては前例のない素材を用いることで、軽快な履き心地を実現した。NBAチームのサンディエゴ・ロケッツが着用したことをきっかけに、バスケット選手のあいだで人気が爆発。当時ロサンゼルス・レイカーズで活躍したカリーム・アブドゥル・ジャバー選手が残した「まるで素足に三本線がプリントされているようだ」という言葉が、スーパースターの革新性を物語っている。事実、1970年代のなかばごろには半数以上のNBAプレイヤーがスーパースターを着用するほどコート上を席巻。そのパフォーマンスはもちろんのこと、デザインにおいても当時からすでにセンスの高さを備えていた。
ヒップホップやスケートのカルチャーに受け入れられ、ストリートでの市民権を獲得
1980年代に突入するとバスケットだけに留まらず、ストリートでも注目を集めていく。そのきっかけはニューヨークのヒップホップグループ、ラン・ディーエムシー(RUN-DMC)がひも無しで愛用したこと。これを知ったアディダスが彼らをオフィシャルでサポートし、ヒップホップやストリートシーンでも人気に火がついた。その人気は東京をはじめ世界の都市へと飛び火し、一大ブームへと発展。ファッションアイテムとして確固たる地位を築き上げたのである。そのファッション性と、簡単に破損しない耐久性からスケーターたちもスーパースターを愛用。1990年代にはスケートボード界のカリスマであるマーク・ゴンザレスとのコラボレーションが実現した。
2000年代以降は数々のコラボレーションで話題を呼ぶ。「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」や「ハイク(HYKE)」とコラボしたほか、NIGOがディレクションを手がけたモデルなど東京発信のものも数多く登場。2015年には、ファレル・ウィリアムスとのコラボレーションによる「スーパーカラー(Supercolor)」で50種類ものカラーバリエーションを展開し、世界中から注目を集めた。また、同じ年にオリジナルモデルを忠実に再現した復刻モデルも発売されており、ストリートにおける市民権を改めて拡大。現在も不朽の定番スニーカーとして、多くのファッショニスタが愛用している。
アディダス「スーパースター」にはスタンダードモデルと復刻モデルが存在する!
アディダスのスーパースターには、通常モデルと復刻モデルの「スーパースター 80s」が存在する。2015年に発売された復刻モデルは、スーパースターのブームを再燃させたとも言える一足。アイテム名に「80s」と表記されているのが特徴だ。パッと見では似ているように思える2つのモデルだが、意外にも違いは多い。復刻モデルではメイン素材として使用しているレザーが柔らかく、上品で高級感を漂わせる。その他にもスリーストライプスの素材やシェルトゥの色、ヒールのロゴの大きさなど随所に違いが。価格面においても、通常モデルではほとんどのカラーが10,000円以内で購入できるのに対し、復刻モデルは15,000円前後とやや高めの価格設定となっている。
左が復刻モデル「スーパースター 80s」、右が通常モデル「スーパースター」(左)復刻モデル「スーパースター 80s」 | 商品詳細はこちら |
(右)通常モデル「スーパースター」 | 商品詳細はこちら |
ここからは、復刻モデル「スーパースター 80s」と通常モデル「スーパースター」のホワイトモデルにフォーカスして、比較しながらスーパースターの魅力を紹介!
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