定番スニーカー回避を意識するあまり、イケてないスニーカーを選ぶのはナンセンスだ。脱・定番とイケてるが両方クリアした筆者おすすめの黒スニーカーを厳選ピックアップ。
脱定番のイケてる黒スニーカー①PALM ANGELS ブラック&グレー PA 4 スニーカー
Palm Angels と言えば、フォトグラファー兼ファッションデザイナーであるフランチェスコ・ラガッツィ氏が2014年に始動したイタリアのブランドだ。LAのヴェニスビーチのスケートカルチャーをラグジュアリーストリートな路線に落とし込んだアイテムが魅力。そんな同ブランドからピックアップしたのは、ランニングシューズとスケートシューズを融合したようなデザインが魅力の1足だ。サイドから一見するとニューバランスの900番台のようなシュッとしたフォルムが目を惹くが、ウィズの広さや太いシューレース等はスケートシューズを彷彿とさせる佇まいとなっている。ぜひトラックパンツやスウェットパンツ、バギーデニム等と合わせて、不良ノリで履きこなしてキメて欲しい。
脱定番のイケてる黒スニーカー②KENZO ブラック Kenzo Paris Pace スニーカー
オールブラックのスニーカーで分厚いソールが特徴のモデルと言えば、ホカのボンダイシリーズを思い起こす方が多いと思うが、良くも悪くも定番モデルとして根付いているため、単体でファッショナブルな印象を取り入れるのが難しくなっていると言っても過言ではない。この類のデザインは好きだけど定番モデルは外したいという方に向けてピックアップしたのは、アッパー全体とミッドソールにかけて流線型の複数のラインで構成された KENZO の Pace スニーカーだ。サイドにはブランドの頭文字から取った「K」、バックには「KENZO」のプリントがシルバーカラーで配されており、デザインアクセントになっている。
脱定番のイケてる黒スニーカー③SAUCONY ブラック&ブラウン ProGrid Omni 9 Disrupt スニーカー
1898年にアメリカで誕生したスニーカーブランド SAUCONY と言えば、アメリカで最も歴史のあるスポーツシューズを展開するブランドの一つである。1969年にアポロが人類初の月面着陸を果たした際に、乗組員たちが着用していたシューズを手掛け、世界的に一気に知名度が上がった。そんな同ブランドと言えば、クラシックなデザインが特徴の「JAZZ(ジャズ)」と「SHADOW(シャドウ)」が人気モデルの2大巨頭だが、今回ピックアップしたのは、ProGrid Omni 9 Disruptだ。2010年の発売当時を呼び起こすような見た目の中にオープンメッシュやシンセティックなどのディテールを加えて現代風にアレンジされた1足は、少し太めのトラックパンツやスウェットパンツなど、トレンドのトラウザーズに良く似合う。プログリッドテクノロジーで快適性と安定性を高めているのも特徴だ。
脱定番のイケてる黒スニーカー④GIVENCHY ブラック G4 スニーカー
GIVENCHY のG4ロゴと言えば、様々な変化を取り入れながら長年に渡りバッグやウェアに採用されてきた同ブランドを象徴するデザインだ。そんなG4ロゴが、シューズカラーと同色のカーフレザーで両サイドに配されているが、4つのGの立体感、そしてそれぞれのGを囲うように施された美しい刺繍、そしてシューズ前方に向かって段差のようにせり上がったアウトソールのデザイン等も相まって、オールブラックスニーカーにありがちな退屈で無難な印象を逸脱した佇まいを実現している。
脱定番のイケてる黒スニーカー⑤VALENTINO GARAVANI ブラック カーフスキン CityPlanet スニーカー
VALENTINO GARAVANI のスニーカーをピックアップ。一見するとシンプルなコートスニーカー系統のデザインだが、やや履き口が広くアッパーの面積が抑えられているデザインが特徴。また、ラバーのキャップトゥデザインやシュータンとサイドにゴールドカラーでプリントされた VALENTINO GARAVANI のロゴ、ミッドソール後部には同ブランドを象徴するラバーのスタッズが配されるなど、ディテール面でも個性と存在感があふれる仕上がりとなっている。