イタリアのファッショニスタの中でも、レジェンド的な存在として知られるジャンニ・アニェッリ元フィアットグループ会長。その娘であるマルゲリータの次男坊である「Lapo Edovard Elkann(ラポ・エドワルド・エルカーン)」氏はご存知だろうか?業績が低迷していた時代のフィアットを立て直し、あらゆる有名ブランドとのコラボレーションで2007年の立ち上げから瞬く間に一流ブランドの仲間入りを果たした「ITALIA INDEPENDENT(イタリア インディペンデント)」を創立した凄腕マーケターだ。家柄や業績、そして抜群なファッションセンスも相まって、イタリアを代表する世界トップクラスのファッショニスタとして知られている。今回はそんなラポ・エルカーン氏にフォーカスして、生い立ちや魅力、注目の着こなしを紹介!
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ラポ・エルカーン氏はこなれたイタリアンスタイルに定評のある世界的な洒落者のひとり!
1977年、ニューヨーク生まれのラポ・エルカーン氏。作家のアラン・エルカーン氏と元フィアットグループ会長として知られるジャンニ・アニェッリ氏の娘であるマルゲリータ氏の次男として知られている。元フィアットグループ会長のジャンニ・アニェッリ氏といえば、ボタンダウンシャツのボタンをあえてハズしてこなれ感を演出するなど、スーツのあらゆるハズし技を生み出した伝説的なファッショニスタのひとりだ。そんな彼のDNAを受け継いだラポ・エルカーン氏のファッションスタイルは、現代的で洒脱なドレスMIXがベース。イタリア国内だけでなく世界各国のファッション雑誌の表紙を飾るなど、世界的なファッショニスタとしての地位を確立している。
ラポ・エルカーン氏は敏腕マーケターとしても有名!
家柄やファッションスタイルはもちろんのこと、輝かしい経歴も世界で注目を集める理由のひとつだ。イギリスの大学を卒業後は、ヘンリー・キッシンジャー元アメリカ国務長官の個人秘書を務めていたという。その後、オートバイ・自動車メーカーのピアッジョ社に務めたのち、祖父の弟にあたるジャンニ・ウンベルト氏が亡くなったことを機に2004年にフィアット社に入社。国際ブランドマーケティング部長として、現フィアット会長である実兄ジョン・エルカーン氏と共に当時業績が低迷していたフィアット社を立て直すべく、FIAT500を復活させるなどの施策を実施した。さらにFIATアパレルのブームを起こし、入社からわずか2年で会社の業績は黒字へとV字転換する結果に。そのマーケティング手腕は高く評価され、各メディアからは時期フェラーリの会長候補とも噂されるほど信頼を置かれている。
フィアット社の業績を回復させた翌年の2007年には退職して「ITALIA INDEPENDENT(イタリア インディペンデント)」を新たに創立。ウブロやディーゼル、アディダスといった世界的ブランドとコラボレーションすることで、瞬く間に一流ブランドの仲間入りを果たした。2012年6月には、ミラノ市場にて上場。現在もオーナーとして、様々な形で会社を牽引している。
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