
アメカジや古着ブームの影響もあって、人気を集めている「CPOジャケット」。ヴィンテージウェアはもちろん、オリジナルを参考にしながらモダナイズされたファッションブランドのCPOジャケットも豊富に展開されている。今回はそんな「CPOジャケット」に着目して、魅力や着こなし、おすすめアイテムを紹介!
スポンサーリンク
CPOジャケットの起源は米海軍の上等兵曹に支給されたシャツ!
実用的な胸元のフラップポケットがポイントのシンプル設計と厚手のウール素材が特徴的な「CPOジャケット」。CPOは“Excellent Petty Officers”の略称だ。1930年代、防寒作業に従事する米海軍の将校のために支給されたシャツがルーツと言われている。本来はCPOシャツが正式名称だが、ジャケット感覚で着用できる厚みがあるためいつしか「CPOジャケット」とも呼ばれるように。当時は厚手のニットの上に羽織ることを想定した設計だったため、サイズ感はゆったりめ。初めは上等兵曹のためのユニフォームだったが、最終的には標準的な海軍士官も着用している。
現在の定番として多くのブランドが参考にしているデザインは、実はオリジナルではなく戦後の60年代と70年代にファッションアイテムとして流通していたもの。大きな違いは胸ポケットの数。オリジナルは片側にひとつポケットがあるのに対して、2つの四角いフラップポケットが施されており、よりファッションアイテムとして使いやすいデザインに仕上げられている。シアーズ・アンド・ローバック、J・C・ペニー、モンゴメリー・ワードといった米国の有名小売店で販売されるほどポピュラーな存在になる頃には、さまざまなカラバリや格子縞、ジャカード柄なども展開されるように。以上の歴史から、ワンポケットデザインをシャツ、2ポケットタイプをジャケットと区別する場合も多い。
「CPOジャケット」は暖かく丈夫で、幅広い着こなしに合わせやすい!
オリジナルが厚手のウール素材を使用しているため、CPOジャケットとして展開されているアイテムは丈夫な素材を使用しているものが多い。秋冬から春先までの街着アウターとして着用するのに申し分ない保温性があるが、アイテムや人の温感によっては寒いと感じる場合もあるため注意したい。シンプルなポケット付きシャツのデザインなので、幅広い着こなしに合わせやすいのも魅力のひとつ。下のコーディネートのように、タートルネックニットにダメージジーンズを合わせたアメカジコーデもイイ感じに仕上がる。
2/2GO TO NEXT PAGE