優れた保温性と柔らかな手触りが寒い時季にぴったりな秋冬の定番アウター“コーデュロイジャケット”。テーラードジャケットスタイルやボンバースタイル、トラッカースタイルなどデザインの選択肢は幅広く、レトロシックなコーディネートからモダンでスタイリッシュな着こなしまで様々な季節感たっぷりのスタイリングが楽しめる。今回はそんな「コーデュロイジャケット」にフォーカスし、その魅力と着こなしのコツ、海外スナップからピックアップしたメンズコーデとおすすめアイテムを紹介!
スポンサーリンク
コーデュロイジャケットを羽織れば一気に秋冬らしい季節感を演出できる!
コーデュロイジャケットの最大の特徴といえば、「起毛感」と「畝」。この独特の表情によって、羽織るだけでコーディネートが秋冬らしい季節感のある印象に仕上がる。またコーデュロイの畝はとりわけ着こなしの印象を大きく変えるポイントだ。畝が細いほどベルベットに近い光沢が生まれドレッシーでエレガントな印象となり、畝が太くなるほどタフで骨太感が強調されカジュアルな印象が強くなる。
コーデュロイジャケットの着こなしで意識すべきポイントは?
コーデュロイジャケットの着こなしで意識したいのは、ダークトーンで引き締めること。コーデュロイは元々、フランスの屋外労働者の制服や、イギリスの上流階級の人々のハンティングウェアの素材として使われていたと言われている。そんな歴史的な背景があるため、コーデュロイジャケットはカジュアルテイストが強いデザインが多く、展開カラーもブラウンやベージュ、オリーブといったワーク・ミリタリーのイメージが強いアースカラーが基本だ。そのため、何も考え無しに取り入れると着こなしが野暮ったい見た目に仕上がってしまう可能性が高い。随所に黒やチャコール、ネイビーといったダークトーンの色味を取り入れて都会感を演出することで、野暮ったい雰囲気が出過ぎないようにバランス調整を行うのがベターだ。
コーデュロイジャケットを使ったコーデ事例
ここからは実際にコーデュロイジャケットを取り入れた洒落者のスナップをピックアップ!都会的にまとめたおしゃれスナップから、三枚目に寄せた上級者の着こなしまで、まとめて紹介していく。
コーデュロイジャケットは色味をまとめることで洗練された雰囲気が生まれる!
ブラウンのコーデュロイジャケットの色味と連動させるように、他のアイテムまで全てブラウンを取り入れた洗練コーデ。ブラウンをベースにしながら、トーンや微妙な色彩の違いでリズムを作ることによってワントーンコーデで陥りがちなのっぺり感はしっかりと回避。自然に見えて計算された色使い、ぜひお手本にしたい。
GUY ROVER(ギローバー) コーデュロイ ミリタリー シャツブルゾン
コーデュロイジャケットをシックに着こなすならダークトーンをチョイス
コーデュロイジャケットの野暮ったい雰囲気をほどよく中和できるダークトーンの色使い。コーデュロイジャケットは素材自体に表情があるため、控えめなダークトーンでもしっかりと着こなしにスパイスを効かせられる。変わり映えさせるのが難しいシックな装いの変化球として取り入れるのも良いだろう。
COLONY CLOTHING(コロニークロージング) Brisbane Mossコットン太畝コーデュロイコーチジャケット
レザーグローブでコーデュロイジャケットの着こなしを男らしく引き締める!
コーデュロイジャケットの着こなしをシックかつ男らしいラギッドな印象に引き締めるレザーグローブ使いに注目。レザーとコーデュロイそれぞれが放つ異なる光沢を共鳴させることで、着こなしに立体感をプラスしている。リジッドジーンズにパラブーツのレザーシューズというオーセンティックなアイテムチョイスでまとめた下半身のコーディネートもナイス!
GRAMICCI(グラミチ) CORDUROY TRUCKER JACKET
コーデュロイジャケットとデニムジャケットをレイヤードしたおしゃれコーデ
ワークジャケットスタイルのブラウンコーデュロイジャケットとブルーのデニムジャケットでこなれたレイヤードを表現し、スリムテーパードのグレースラックスをセットして冬のカジュアルコーデに男らしさとキレイめな印象を両得。コーデの軸をダークトーンでクールにまとめ、ワークテイストでシンクロさせたコーデュロイジャケットとデニムジャケットのレイヤードを際立たせた着こなしに。デニムジャケットの襟を立てることでストライプ柄マフラーとの一体感を演出しながら、コーデュロイジャケットとのスタイルの違いを強調している。
GUNG HO(ガンホー) コーデュロイ ジャケット
トラッカースタイルのコーデュロイジャケットのボア襟と白パンツをリンクさせ冬のカジュアルコーデをキレイめなルックスに
白いボア襟を装備したトラッカースタイルのベージュコーデュロイジャケットをチョイスし、黒のシングルライダースやヘザーグレーのクルーネックニット、ダメージ加工をあしらったスリムフィットの白パンツにコーディネート。上半身の色使いを集約したブラウン系のローカットスニーカーの足元で統一感を高めながら、コーデュロイジャケットのボア襟と白パンツをリンクさせコーデをキレイめな印象に。ボア襟トラッカースタイルと白パンツのダメージ加工を同調させて、男らしさと骨太感の奥行きを作ったアイテム選びに脱帽だ。
LEVI’S(リーバイス) コーデュロイ ジャケット
あえて蛍光スニーカーを合わせる上級な色使いテクが光るコーデュロイジャケットコーデ
コーデュロイジャケットとパンツをベージュブラウンでまとめ、足元は蛍光イエローで強烈なスパイスを効かせるという上級な色使いコーデを披露したこちらの御仁。ベーシックとは一味違う個性的な色使いによるアプローチが新鮮だ。
トラッカースタイルのコーデュロイジャケットを主役にアーシーな色味でまとめたメンズコーデ
コーデュロイジャケットからスリムフィットのコットンパンツ、ダービーシューズを全てアースカラーでまとめたコチラの御仁。トラッカースタイルのコーデュロイジャケットとコットンパンツをオリーブ系のトーンオントーンでしっとり目にまとめ、艶感のある赤みがかったブラウンのダービーシューズで地味な印象を払拭している。飾り気のないスタイリングながらも、すっきりとしたシルエットと見事な配色が際立つ着こなしだ。
glamb(グラム) コーデュロイ ジャケット
畝のピッチ幅が広いブラウンのコーデュロイジャケットでテクスチャーを強調しコーデの印象をリフレッシュ
太畝とは一味違う畝のピッチ幅が広いブラウンのボア襟コーデュロイジャケットでテクスチャーを強調し、メンズコーデの印象をリフレッシュ。コーデュロイジャケットにワークブーツという武骨な雰囲気強めなアイテムチョイスながら着こなしが大人っぽくまとまって見えるのは、パンツにグレーのスラックスをチョイスしているため。テイストにチグハグ感が生まれないよう、スラックスはイージー仕様でほんのりカジュアルダウンしているのもポイントだ。
LEVI’S(リーバイス) コーデュロイ ジャケット
CPOシャツライクなコーデュロイジャケットならレイヤードのインナーとしても◎
タートルネックとの合わせもスマートにキマる、CPOシャツスタイルのコーデュロイジャケットをチョイスしたアンドレア・バローネ氏。濃いオリーブのロング丈バルカラーコートにインサートして巧みなレイヤードでこなれ感を演出し、トレードマークとも言える短丈パンツを上品なベージュですっきりとした印象に。この手のシャツライクなコーデュロイジャケットなら、オーバーコートのインナーとしても◎
Studio D’artisan(ステュディオ・ダ・ルチザン) コーデュロイ ジャケット
防寒性を高めるなら“裏ボア”のコーデュロイジャケットをコーデに取り入れて!
裏ボアのブラウンコーデュロイジャケットにグレーのタートルネックセーター、ブラキッシュなスリムパンツと配色でアクセントを効かせたローカットのスニーカーをコーディネート。コーデュロイジャケットを防寒アウターとして取り入れることでカントリーなニュアンスをプラスして、レトロシックな装いに。ブラウンコーデュロイと白ボアからもたらされる温かみとほっこり感が心地よい。
LEE(リー) コーデュロイ ジャケット
ショート丈のコーデュロイジャケットと後ろ向きに被ったキャップの色味をブラウンでまとめ大人のヤンチャ感をコーデに演出
ネックラインにネイビーとブルーのアクセントを効かせたアイボリーのクルーネックセーターにホワイトデニム、白ソックスと白スニーカーを組み合わせクリーンな印象を担保しながら、ショート丈のコーデュロイジャケットと後ろ向きに被ったスナップバックの色味をブラウンでまとめ大人のヤンチャ感をコーデにプラス。インナーセーターのアクセントカラーに同調させたボディバッグを斜め掛けし、コーデの輪郭を内側と外側で引き締めている。程よい抜けとこなれ感をプラスするよう、中ボタンを一つだけ留めたコーデュロイジャケットの着こなしも見逃せない。