
スーツに合わせるシューズはどんなものが好ましいのか。今回は、王道の内羽根ストレートチップから、存分にハズしがきくサンダルまでコーデ事例とともに一挙に紹介していく。
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革靴を選ぶなら“内羽根・外羽根”は必ずチェックすべし!
スーツスタイルに合わせる定番シューズといえば革靴だが、デザインの違いによって着用シーンの向き不向きがある。それを見極めるうえで必ず押さえておきたいのが靴紐を通す「羽根」だ。これには2種類あり、甲の部分が羽根と一体化した「内羽根」と甲の上に縫い付けられた「外羽根」に大別される。内羽根は英国王室を発祥とする格調高いデザインで、昔から冠婚葬祭などフォーマルな場に用いられてきた。その一方で外羽根は、ミリタリーシューズを出自とするカジュアルなデザインであり、フォーマルな場には向かないものの、フィット感の調整がきくので普段使いには丁度いい。このように、向き不向きがあるため、使用シーンを想定したうえで革靴を選んでほしい。
- 内羽根
- 外羽根
スーツに合わせる革靴の一足目としてビジネスマンが選ぶべきは?
スーツに合わせる靴の一足目として買うべきは、もっともフォーマル度の高い「内羽根ストレートチップ」の革靴。シーンによってはカジュアルなブローグシューズやタッセルローファー、ひいてはドレススニーカーなどもアリだが、どんなシーンでも確実にハズさない靴は内羽根ストレートの革靴だ。ビジネススタイルはもちろんのこと、結婚式や葬儀などの冠婚葬祭で履くべきはこの内羽根ストレートチップであるため、一足は持っておきたい。(画像は内羽根ストレートの名靴として知られるチャーチのコンサル)
シーン別のスーツに合わせる靴選び
スーツに合わせる靴の選び方①「ビジネスシーン」
ビジネススーツに合わせる靴選びはここ数年でかなり選択肢が広がったと言えるだろう。ひと昔前はビジネスウェアといえばスーツ、そしてそれに合わせるのは革靴、といった風潮であったが、ビジネススタイルのカジュアル化・多様化が一気に進んだことが影響して、スニーカーなどもビジネスシーンにおいて受け入れられている。とはいえ、重要な商談や大勢の前でプレゼンをする際はかっちりとしたスーツスタイルに身を包んで身を引き締めることが多いため、内羽根ストレートチップやダブルモンクなどのカチッとした革靴を合わせるのがおすすめだ。バリエーションを出すならスナップの男性のようなウイングチップやUチップの革靴やローファー類など、スニーカーを合わせるならコート系のドレッシーなモデルを選ぶと良い。
スーツに合わせる靴の選び方②「フォーマルシーン」
結婚式にゲストで呼ばれた際や葬儀に参列したりと、冠婚葬祭などフォーマルな場において、ブラックスーツまたはダークスーツを着用するのがマナーであるのと同様に、シューズの色も黒を選ぶのがマナー。ここでもやはり黒の内羽根ストレートチップが活躍する。黒だからといって葬儀に装飾的な革靴を履いていくと、場合によっては嫌な印象を与えてしまうこともあるため、冠婚葬祭は冒険せずに無難なスタイリングを心がけたい。また、革靴の定番カラーであるブラウンはカジュアル感が強く、冠婚葬祭には不向きと言われているが、結婚式の2次会やカジュアルなパーティーなどであれば問題ないだろう。
スーツに合わせる靴の選び方③「パーティーシーン」
パーティーシーンでは華やかな姿が映えるため、靴も華美なデザインを選んでおしゃれを楽しむのがおすすめ。モンクストラップが付いた靴やキルトタッセルによって装飾されたローファーなどもアリ。エッジの効いた革靴も許されるため、チャーチやジミーチュウに代表されるスタッズ付きの革靴なども選択肢に入ってくる。ただ、あくまでスーツとのバランスを整えるのがスタイリングの基本であるため、チグハグな格好にだけはならないようご注意を。
スーツに合わせる靴の選び方④「カジュアルシーン」
オフの日にカジュアルスタイルとしてスーツを着る際は、どんな靴を合わせてもOK。革靴を合わせていつもより品のあるコーディネートを楽しむのも良いし、スニーカーで軽快にまとめても良し。ピッティの洒落者がやっているような夏にサンダルを合わせて、とことんカジュアルダウンするのも選択肢としてはアリだ。せっかくのカジュアルスタイルなら、スーツのデザインに合わせて自分の好きなようにコーディネートして楽しみたい。
続いては、靴の種類ごとに特徴とおすすめのアイテムを紹介!
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