イケてる夏コーデを実現するためには良きお手本を参考にするのが一番の近道と言っても過言ではない。NovogasShops編集部が撮り下ろした数万枚のスナップのなかから、筆者が特に格好良いと思う着こなしを厳選ピックアップし、そのポイントを解説する。
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イケてる夏コーデ事例⑦時には淡色アイテムを取り入れて着こなしの幅をひろげる
パステルカラー、ペールトーンのアイテムを組み合わせた淡色コーデは、メンズ/レディースを問わず春夏スタイルの定番。明度が高いハッキリとした色味のアイテムで構成されたコーデにはない、柔和で優しげな雰囲気を演出できるのが特徴だ。下スナップの男性は、ややオーバーサイズの白Tシャツに、ライトグレーのカーゴパンツ、足元にはパステルカラーのナイキ エアマックス1を組み合わせたコーディネートで我々の前に姿を現してくれた。男性的なヒゲとバーバースタイルの髪型と対照的なフェミニンな印象の色合わせが良い感じで調和しているのが印象的だった。
イケてる夏コーデ事例⑧爽やかな白シャツ&ジーンズスタイルをモダンにアップデートした着こなし
この夏にメンズライクなイメージのパキッとしたコーディネートを志向するなら、オリーブグリーンのパンツとブラックやネイビーのトップスのコンビネーションをぜひ検討してほしい。下スナップの男性は、パンツの色系統に合わせてグリーン系のアッパーと一部にブラックパーツが組み合わさったスニーカーをセットしているが、黒スニーカーやブラックレザーストラップのサンダル、(涼しい日なら)レッドウィングのアイリッシュセッターなどに変更しても格好良くキマりそう。
イケてる夏コーデ事例⑨男の白メインコーデを洗練に導くのは、やっぱりブラックのアイテムだった!
白Tシャツにホワイトジーンズを合わせた白主体のコーディネートをピックアップ。白アイテムの魅力と言えば、爽やかさや清潔感を演出できる点にあるが、その反面取り入れすぎると間延びした印象を与えることも。そんな時には下のスナップの男性のように、ブラックのキャップ、ブラックのペイズリーネッカチーフ、ブラックのレザーベルト、VANSのクラシックスリッポンのチェッカーフラッグ柄のブラック部分など、各所に黒のアイテムを散りばめることでコーデがシャキッと引き締まる。特にトップスとパンツの境界がボヤけるのを避ける場合には、トップスをタックインして、メッシュベルトを垂らし巻きする等の工夫もおすすめだ。
イケてる夏コーデ事例⑩大人男子の間で再ブームの予感!ネオノームコアスタイルは定番・王道アイテムを旬なサイズ感で着こなすのが格好良い
シンプルなデザインのベーシックなウェアやファッション小物をシンプルな色合いで組み合わせた究極に普通なスタイルと言えば、2014年前後に大流行となったノームコアスタイルだ。当時ほどではないものの、イマお洒落な大人男性のもとに再びその波が静かに押し寄せている感がある。トレンドを巧みにキャッチする感性とそれを自分流に落とし込むセンスに溢れたダニエレ・ビアジョーリ氏が、モノトーンカラーと旬なちょいオーバーサイズのアイテムでまとめ上げたお手本となるようなノームコアスタイルで我々の前に登場してくれた。
イケてる夏コーデ事例⑪魅力あふれるボーダー柄のトップスの着こなし
ボーダー柄のトップスと言えば、旧くはフランスのバスク地方の漁師の仕事着として普及し、その後フランス海軍に採用されたこと、1920年代に南フランスでリゾートウェアとして流行したこと、巨匠パブロ・ピカソが偏愛していたことなどの歴史的経緯もあり、「フランス」そして「海」のイメージを色濃く漂わせるウェアだ。そんなボーダー柄をかなりショルダーがドロップしたトップスに取り入れ、ホワイトパンツとビルケンシュトックのボストンを合わせた男性をキャッチ。肩の力が抜けたエフォートレスな装いだが、どこか洒落た雰囲気が漂う。夏コーデにフレンチ、あるいはマリン、はたまたアーティスティックな空気感を取り入れたいメンズは、ぜひボーダートップスを検討してみてほしい。