英国 マンチェスター近郊で誕生したファッションブランド「BARACUTA(バラクータ)」。今回は、スイングトップの原型と言われる、定番であり名品である「G9」モデルにフォーカスし、各国の名だたる著名人も愛したその魅力を徹底解説!
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元祖スイングトップを生み出したBARACUTA(バラクータ)の歴史
Burberry(バーバリー)やAquascutum(アクアスキュータム)から委託されたレインウェアを製造していたジョン・ミラー氏とアイザック・ミラー氏のミラー兄弟が、1937年に英国 マンチェスター近郊にて設立した「BARACUTA(バラクータ)」。ブランド開始当初から作り続けているのが、今回紹介する「G9」モデルだ。日本では「スウィングトップ」と呼ばれているが、英国では「ハリントンジャケット」という名が一般的。元々はゴルフウェアとして使用することを想定して作られたアイテムで、「G」はゴルフ、「9」は9番目に作られたことを意味する。ドッグイヤーカラーと呼ばれる立ち襟やブリティッシュらしさを醸し出す裏地のタータンチェックなど、ファッション性にあふれたデザインと、英国陸軍の支給用ジャンパーをベースにした多くの機能性を持ち合わせていることにより、世界中で多くの人々に支持されているモデルだ。
バラクータの名品スイングトップ「G9」が持つ10個の特徴とは?
バラクータ G9の特徴①「エルヴィスにイギー、シナトラなど数々の著名人に愛されたジャケット」
バラクータのG9が有名になったのは、多くの機能性とファッション性も理由のひとつだが、著名人の着用も大きな影響を与えている。「ハリントンジャケット」という名称は、1964年に放送を開始した人気番組「PEYTON PLACE」にてライアン・オニール演じるロドニー・ハリントンがG9を着用していたことによりその名称が付いた。
その他にもアメリカの歌手フランク・シナトラやミュージシャンのエルヴィス・プレスリー、イギーポップ、英国ではミュージシャンのデヴィット・ボウイやザ・クラッシュなどが着用したことで、ファッションシーンだけでなく、ミュージックシーンでも活躍を遂げたジャケットなのだ。
他にも、男らしいアイテムを好んで着用するアメリカの俳優スティーブ・マックイーンもバラクータのG9を愛用しており、着用姿がたびたびキャッチされている。
また、映画などの衣装として使われることも多く、2011年公開のアメリカ映画『キラー・エリート』では、主演のジェイソン・ステイサムがG9に身を包んで登場する。
バラクータG9の特徴②「イギリスやアメリカで栄えた若者サブカルチャーとの密接な関わり」
前述した通り、元々はゴルフウェアとして開発されたG9。ファッション性の高さと著名人の着用により人気を博したアイテムで、アメリカントラッドスタイルの“アイビールック”やファッションと音楽を愛したイギリスの若者“モッズ”、モッズから派生した“スキンズ”などのサブカルチャー集団にも好んで着用されていたほど、カルチャーとの繋がりも深いモデル。このような歴史を持つという点も男心を掴んで離さない理由のひとつだ。
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