洗練されたデザインや、専門的なノウハウを活かした快適な履き心地が多くの人々から支持を集めているスニーカーブランド「New Balance(ニューバランス)」。1970年代のレトロ・ランニングシューズを再構築したスニーカーである「327」は、2020年にリリースされたばかりながら現在すでに新定番として君臨しているモデルだ。今回は、そんなニューバランスの人気スニーカー「327」にフォーカスし、ブランドの歴史とともに「327」の特徴とおすすめモデルを紹介!
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New Balance(ニューバランス)とは?
アメリカ・オレゴン州にて190年に誕生したスポーツメーカーNew Balance(ニューバランス)。ブランド名の由来は、履いた人に“新しい(new)、バランス(balance)”感覚をもたらすこと。創設からの約50年間は、偏平足などを治す矯正用シューズを製造するメーカーであったが、60年代に入りそのノウハウを活かしたランニングシューズを製造しスポーツ業界へ参入することに。その後、機能性だけでなくファッショナブルなモデルを多く生み出し、現在では多くの著名人に着用され、ストリートに欠かせないアイテムへと昇りつめた。日本では80年代に登場。その履き心地の良さから大人が履いているイメージが強かったが、近年では若者からも人気を集め、幅広い年代に愛されているスニーカーブランドだ。
ニューバランスが生み出す圧倒的な履き心地の理由とは?
前述した通り、ニューバランスは当初からスポーツやファッションのスニーカーブランドとして設立されたわけではなく、矯正靴や整形外科などの足が悪い方たちに向けての靴を製造していたブランド。足への専門的な知識を持ったニューバランスが作り出した快適な履き心地の理由を解説していこう。
ニューバランスが大事にするコンセプト「インステップ・レーシング」
当初のランニングシューズは、甲よりも前の前足部分をシューレースを利用してフィットさせるものがほとんどだった。そんな中、ニューバランスは独創的なコンセプト「インステップ・レーシング」を確立。前足部分の自然な屈曲性を保つため、甲部分からシューレースを締める構造にし、かかとと甲をしっかりとホールドさせつつも足先の可動域を広げることを実現。これにより、足への負担をなるべく減らしつつフィットする類を見ないスニーカーを作り上げた。足を自然な状態に保ちながら履けるニューバランスのスニーカーは、歩行をサポートし快適な履き心地を提供してくれる。
足囲(ウィズ)も選べる「ウィズサイジング・システム」
ほとんどのスニーカーはそれぞれのモデルの足囲が決まっており、足の長さに対してサイズを選ぶ。これに対し、ニューバランスが取り入れている「ウィズサイジング・システム」は、各モデルに2、3種類の足囲を備えており、長さだけでなく足囲もいくつかのサイズから選べるというもの。足の長さと合わせて足囲を選ぶことで、よりフィット感の高いモデルを見つけられるのだ。モデルによっては、足囲の種類が1つのものもあるため、購入する際にチェックするのがおすすめだ。
3つのヘリテージモデルからインスパイアされたニューバランス「327」とは?
2020年5月にデビューを飾ったシリーズ「327」。ニューバランスの礎を築いた1970年代のレトロ・ランニングシューズに現代的な解釈を落とし込んだモデルで、レトロクラシックなデザインとモダンさの両方を兼ね備えているのが特徴。Levi’s(リーバイス)、SNIDEL(スナイデル)、CASABLANCA(カサブランカ)とのコラボレーションは先行予約時点で完売してしまうなど、大きな話題を呼んだシリーズで、今ではインラインで多くのモデルを展開している。
「327」のベースになっているのは、1970年代に登場したニューバランスの「320」、「355」、「Super Comp(スーパーコンプ)」の3つのモデル。「320」は、ニューバランスのシグネチャーである“Nロゴ”最初に取り入れたモデル。女性専用の靴型を初めて採用するなど、ニューバランスの歴史を語る上で欠かせないモデルのひとつだ。「355」は、トレイルランニングのファーストモデルとしてデビュー。アウトソールをかかとまで巻き上げたデザインを特徴とし、そのデザインが「327」にも落とし込まれている。そして最後にロードレース用として発売された「スーパーコンプ」。軽さを追及しつつクッション性やグリップ力を発揮したモデルで、個性的なソール構造や印象的なカラー使いを「327」にも反映。この3つのモデルの特徴的なディテールを現代的に変換することで、今までにない洗練されたデザインの「327」が誕生したのだ。
人気モデルの要素を取り入れた人気シリーズ ニューバランス「327」の4つの特徴とは?
3つのヘリテージモデルの要素を詰め込んだ「327」にはどのような特徴が備わっているのか。特徴的なディテールを紹介していこう。
ニューバランス「327」の特徴①「外柄にだけ配されたビックサイズのNロゴ」
ニューバランスの多くのシューズに採用されているNロゴ。Nロゴを最初に反映したモデル「320」からインスパイアされ、327には現代的なNロゴを外側にだけオンしたアシンメトリーのデザインとなっている。アッパーの一部のパーツのように配された大きめのNロゴはスタイリッシュな印象に。この大きめのNロゴは327のデザイナーが、ニューバランスのシグネチャーのNロゴを大きく配すことでブランディングの新しい手法に挑みたかったという背景がある。主張しているようで、アッパーに馴染むこなれたデザインが多くの人々を魅了しているディテールだ。
ニューバランス「327」の特徴➁「スマートな印象に仕上がるスタイリッシュなつま先のフォルム」
多くのスニーカーは比較的トゥ部分が丸みを帯びており、カジュアルな雰囲気に仕上がるものが多い。しかし327は、つま先部分をスタイリッシュなフォルムにすることで、他のスニーカーと差を付けられるスマートな1足に。アッパー採用されたスエードとナイロンなどの異素材コンビもお洒落度をグンと高めてくれる。
ニューバランス「327」の特徴③「こなれた雰囲気に仕上がる巻き上げられたアウトソールデザイン」
327の特徴的なデザインのひとつが斬新なアウトソールのフォルム。ニューバランスのトレイルランニングスニーカーの元祖である「355」から受け継いだトゥとヒール部分を巻き上げたデザインがモダンな印象を与えてくれる。このアウトソールは、デザイン性だけでなく、耐摩耗性に優れ高いグリップ力も発揮してくれるのも喜ばしいポイントだ。
ニューバランス「327」の特徴④「足元にアクセント加える鮮やかな色使い」
2020年に登場したばかりの327には、ロードレース用として発売された「スーパーコンプ」のDNAを受け継ぎ、現在では多くのカラーを展開している。足元にポイントを置けるポップカラーもラインナップし、スタイリングを格上げしてくれること間違いなし。もちろん、ベーシックなカラーの展開もあるため、自分のスタイルにハマる1足をチョイスしてみてほしい。
ベーシックカラーからポップカラーまで!ニューバランスのおすすめモデル紹介
まだ登場して間もないシリーズだが、今では多くのモデルを展開。その中から押さえておきたいおすすめモデルを紹介!
ニューバランス「327」おすすめモデル①「ベーシックカラーで攻めるならコレ!MS327 MA1」
ベーシックかつこなれ感を出してくれる327をお探しの方には「MS327 MA1」がおすすめ。ニューバランスのアイコニックカラーであるグレーをメインカラーに採用し、モダンな印象に仕上げた。アッパーにはスエード素材とメッシュ素材を組み合わせ、同じグレーでも絶妙なコントラストを生んでくれる。どんなスタイルにもハマり、都会的な雰囲気を演出してくれる1足だ。
ニューバランス「327」おすすめモデル➁「アシンメトリーなカラーデザインが特徴のMS327 LB1」
ブラックカラーをベースにし、随所にホワイトカラーを落とし込んだ「MS327 LB1」。モノトーンカラーで仕上げられた1足は、どんなスタイルにも合わせやすい優秀アイテム。差し色としてシュータンのニューバランスロゴはブルーで仕上げているのもポイント。外側と内側でデザインが色使いが異なるアシンメトリーデザインもこのモデルの特徴だ。ベーシックなカラーながらも、他のモデルと差を付けられる特別感が魅力。
ニューバランス「327」おすすめモデル③「ヘリテージカラーを落とし込んだ MS327 MD」
スエードとテキスタイルのアッパーに、ニューバランスの歴史を飾ってきたヘリテージモデルのカラーを彩った「MS327 MD」。グレーよりブルーとニューバランスを象徴するレトロでやわらかなグレーカラーのコンビが普段のコーデにすんなり馴染み、こなれ感をプラスしてくれる。シューレースとミッドソールのカラーがホワイトなので、爽やかな印象も与えてくれる1足。
ニューバランス「327」おすすめモデル④「カラフルなアッパーで気分を上げてくれるMS327 PBA」
インスパイアされたヘリテージモデル「スーパーコンプ」のようなカラフルなアッパーを採用した「MS327 PBA」。ホワイトをベースにポップカラーをアクティブに彩ったデザインで、シンプルなスタイルのアクセントに一役買ってくれそうなアイテムだ。ガムラバーのアウトソールを採用することで、さらにカジュアルな雰囲気を演出。ベーシックなカラーを選んでしまいがちなスニーカーだが、カラフルなアイテムを選べば外出の気分を上げてくれること間違いないだろう。