春夏のオフスタイルに欠かせないアイテムといえばショートパンツ。せっかく買うのなら、リラックスウェアとしてはもちろん、普段のコーディネートにも使えて、ランニングウェアやスイムウェアといったスポーツシーンにおいても活躍が期待できるものを選びたいところ。そんなワガママに応えてくれるのが、約40年に渡り多くの人から愛されているパタゴニアの傑作、バギーズショーツだ。今回はその「バギーズショーツ」をテーマに、魅力を深掘りしていく。
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アウトドアフリークから絶大な支持を集めるPatagonia(パタゴニア)の歴史とは?
「Patagonia(パタゴニア)」は、アメリカ発の人気アウトドアブランド。創設者のイヴォン・シュイナードは14歳からロッククライミングを始めたクライマー。自身がクライミングで使用するためのクロムモリブデン製の繰り返し使えるピトンを製作したところ、周りのクライマーからも人気を集めたことから、1965年にパタゴニアの前身となる「シュイナード・イクイップメント」を設立し、本格的にピトンなどのギアを販売するようになる。しかし、自身が作り上げたギアの抜き差しによって、自分たちが愛する自然を破壊していることに気付き、ピトンの製造をストップ。その代わりに、岩を傷つけないアルミ製のチョックを開発し、そのカタログ内で、以前販売していたピトンが山に及ぼす影響を自ら語ったことにより、多くのクライマーの心を捉え、チョックの売上が急激に伸びることとなったのだ。現在のプロダクトたちも自然を考えたものづくりを徹底しており、その思想が反映された多くの製品がアウトドアフリークから根強い人気を誇っている。
パタゴニアのブランド名とロゴの意味
「パタゴニア」という名称は、シュイナード・イクイップメントのウェア部門に採用されたブランド名で、1973年に誕生。カラフルなウェアを男性がまとう文化がなかった1970年当時、スコットランドへクライミングしに出向いたシュイナードが、そこで出会ったカラフルなラグビーウェアをクライミング用として着用し、自身のブランドで展開したことから人気が殺到。ウェア部門の需要が一気に拡大すると同時にウェア部門の名称に「パタゴニア」が採用されることとなったのだ。ブランド名は、地図には載っていないような遠隔地、氷河に覆われた山岳、各国語で発音がしやすい、といったさまざまな理由で名付けられた。
そして印象的なロゴモチーフは、アルゼンチン・パタゴニア地方のフィッツロイという山。イヴォン・シュイナードの自然を愛する思いがブランド名やブランドロゴにまで反映されている。アウトドアウェアというと、アースカラーや自然に馴染む落ち着いた色味のアイテムが多かった中、パタゴニアのウェアには、コバルトブルーやフレンチレッドなどの鮮やかなカラーを採用することで、他のブランドにはないファッション性の高さを表現。アウトドアの分野だけでなく、ファッションシーンでも人気を獲得しているアメリカが誇る人気アウトドアブランドなのだ。
パタゴニアが誇る傑作ボトムス「バギーズショーツ」に秘められた3つの魅力とは?
パタゴニアの春夏の大定番としてブランドのファンやアウトドアフリーク、アスリートなどからも愛されているのが「バギーズショーツ」だ。1982年にボードショーツとして誕生したアイテムで、速乾性や足捌きの良さ、ゆったりできる履き心地などを備えているのが特徴的。また、年々アップデートを重ねており、2018年には100%リサイクル素材を採用するなど環境に配慮していることも見逃せない。ここからは、そんなバギーズショーツに秘められた3つの魅力についてフォーカスしていこう。
パタゴニア バギーズショーツの魅力①「抜群の頑丈さと撥水性」
パタゴニアのバギーズショーツには、高強度なナイロン素材であるサプレックスナイロンを採用。ナイロンならではの強度がありながらも、やわらかなコットンのような手触りが特徴で、快適な履き心地を実現してくれる。耐摩耗性を備えているためキャンプやアウトドアなどの厳しい環境でも着用でき、さらにDWR(耐久性撥水)加工が施されているので、水辺にも強く、水着としても着用可能だ。また、UVプロテクションまで備えていたりと、春夏に重宝する仕様になっているのも実に嬉しい。ただ、難燃性はないため、キャンプ時の焚き火などには注意が必要だ。
パタゴニア バギーズショーツの魅力➁「快適な履き心地を提供する速乾性の高さ」
前述したDWR加工にプラスし、ライニングにポリエステルのメッシュ素材を採用することで、優れた速乾性を確保。夏場などのタウンユースで多少汗をかいてしまった場合でも、すぐにドライな履き心地になってくれる魅力的なショーツだ。蒸れを防ぎ、さらに汗ジミなども発生しないので、湿気が高くなる夏場に、清潔感を保ってくれる優秀アイテム。ウエストがゴムになっているので、リラックス感があり、一度穿いたらやみつきになること間違いなし。
パタゴニア バギーズショーツの魅力③「持ち運びにも便利な軽量さ」
パタゴニアのバギーズショーツは200gと超軽量。履き心地が快適なのはもちろん、持ち運びにも負担にならず、旅行やアウトドアなどにも便利なのがうれしい。モデルによっては、パッカブル仕様のアイテムも展開している。折り畳んでバッグに忍ばせてもシワになりにくい素材なので、清潔感もある魅力的な1枚なのだ。
バギーズショーツのサイズ感は?
購入する際に気になるのがサイズ感。パタゴニアでは4つのフィット感を展開しており、このバギーズショーツにはリラックス・フィットを採用。体の上にゆったりとしたドレープを描くデザインで、ヒップや太ももにゆとりがあるのが特徴だ。バギーズショーツはUSサイズで少し大きめのサイズ感であるため、標準体型であればSサイズが好ましいだろう。しかし、多少ウエスト周りが緩い場合でもウエストのドローコードで調整できるので、丈長めが好みであればMを選ぶのもおすすめだ。ちなみに、シルエットはサイズ次第で大きく異なるので要注意。下の画像は、左からS〜XLになっているため、ぜひ参考にしてほしい。
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