ゴールドラッシュに沸く19世紀のアメリカで鉱山作業員のために作られた作業用のパンツを出自とするジーンズは、ラフな着こなしにはもちろんのことドレススタイルのハズしとしても重宝するカジュアルボトムスの代表格。オールシーズン活躍が期待できるアイテムではあるものの、本来デニムは通気性が良く熱を逃しやすいため、寒さの厳しい冬の時期や冷え込むガレージなどの作業場ではヘビーオンスのデニム選びなど防寒対策が必要となる。今回はそんなジーンズの冬コーデにフォーカスし、注目の着こなしとおすすめアイテムを紹介!
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冬に適したジーンズを選ぶなら“オンス”や“裏地”、“機能性ファブリック”に注目!
一般的なジーンズというと10~15オンスほどだが、目が詰まった厚手のデニム生地ほど防寒性が高くなるため、ヘビーオンスと言われる15オンス以上のジーンズが冬の着用に適している。とはいえ、厚手になればなるほど穿き心地の快適さを損なう可能性もあるので、秋冬の着用を想定して防寒対策を施したジーンズを狙うのも有効な手だ。たとえば、フランネルや合成フリース素材を裏地に採用したジーンズや、保温性に長けた機能性ファブリックを生地に織り込んだウォームジーンズなど。単に厚みがあるデニム生地よりも暖かいうえ、ストレッチ性を備えたモデルも多いので、ぜひチェックしてみてほしい。
冬コーデにジーンズを取り入れる際に注意すべきポイントは?
冬のジーンズ コーデのポイント①「上半身のボリューム感に負けないワイドレッグのジーンズ、バギージーンズで好バランスな着こなしに」
ダウンジャケットやウールコートなどボリュームのある防寒アウターが主力となる冬コーデにジーンズを取り入れるなら、重衣料や重ね着の量感に負けないゆったりシルエットやワイドレッグのジーンズ、バギージーンズが絶好だ。脚のラインを拾うようなスキニーやスリムフィットのジーンズもナシではないが、ボリューミーなアウターとのバランスが取りにくいうえ、トレンドとしても断然ワイドレッグかゆったりとしたテーパードが狙い目。とくにデニム生地を用いたペインターパンツやカーペンターパンツ、ベイカーパンツならシルエットのバリエーションも豊富で、重衣料や重ね着とのバランスも取りやすい。
冬のジーンズ コーデのポイント②「足元が寒々しく見えないフルレングスを主力とし、クロップドジーンズにはブーツやロングソックスをペアリング」
シューズの素足履きやフットカバーの着用による足元の抜けでこなれ感を演出するテクニックは常套だが、冬コーデの場合にはいかんせん寒々しく見えてしまうので要注意。もちろんジーンズをコーデに取り入れる場合でも、足元が寒々しく見えないフルレングスを主力とし、クロップドタイプのジーンズを穿く場合には素肌を露出させないブーツやロングソックスとのペアリングがお約束だ。
冬のジーンズ コーデのポイント③「ダメージ入りを選ぶなら寒々しく見えないリペア加工のジーンズが好適!」
まるで何年も穿き込んだかのような味のある穴あきジーンズや、着こなしに武骨なエッセンスを添えるリップドジーンズやクラッシュジーンズは洒脱さを演出するのにうってつけだが、真冬に穿くとなるとそのダメージが却って季節感を損なう原因に。“オシャレは我慢”とは言うが、冬のメンズコーデに取り入れるならば寒々しさを誘うような肌の露出があるダメージデニムは避け、リペア加工を施したものが好ましい。肌の露出が減るだけで大人っぽく見えるうえ、リペア加工を施したジーンズなら男らしさも担保されるのもおすすめの理由だ。
ジーンズを取り入れた冬の大人コーデ6連発!参考になること間違いなしの着こなしをご紹介
ジーンズと武骨なアイテムを組み合わせ骨太な男らしい冬コーデを構築
色落ち感のないヘビーオンスのネイビージーンズにカーキのフィールドジャケットや焦げ茶のレザーベスト、味のあるブラウンのオイルドレザーが屈強さを語るワークブーツを組み合わせ骨太感のある着こなしに。ミリタリーやワークのエッセンスを盛り込みながらアイテムそれぞれの持つ武骨さを共鳴させ、古臭さを感じさせない男らしい冬コーデを完成させている。アーシーな色味でまとめた上半身と凛としたネイビージーンズの対比もお見事。
Levi’s (リーバイス) WARMジーンズ
ネイビージーンズと赤いチェック柄ボンバージャケットを組み合わせ華やぎのある冬コーデを表現
腰回りから腿にかけてゆとりを持たせたネイビージーンズと赤いチェック柄ボンバージャケットを組み合わせたコチラの御仁。何かとダークトーンに染まりがちな冬コーデを華やぎのある色合いでリフレッシュし、スポーティかつキレイめな印象の着こなしに。ジャケットのボアのトリミングとリブ編みディテール、ジーンズのロールアップによる裏地見せでシンプルなスタイリングを表情豊かに見せている。
DRUMOHR (ドルモア) ジーンズ
スエードシャツとインナーダウンの重ね着で防寒性を担保したストレートジーンズの冬コーデ
冬の防寒アウターといえばボリューム感のあるものが相場だが、コチラの御仁はスエードシャツとインナーダウンの重ね着で防寒性を確保。さらに上半身の量感を抑制することでストレートジーンズとのバランス感を整えているのが見逃せない。色数の多いスタイリングでありながらすっきりとした印象なのは、上半身を相性の良いアーシーな色味でまとめているから。
DIESEL(ディーゼル) ジーンズ
ボリューミーなダウンジャケットの冬コーデをブラキッシュなジーンズで引き締まった印象に
黒のスウェットパーカーとブラキッシュなジーンズを組み合わせ、ボリューミーなダウンジャケットの冬コーデを内側から引き締まった印象に。ダウンジャケットのフロントをオープンにすることでモコモコ感を軽減しながら、ブラックとグレーのトーンオントーンでスタイリッシュなコーデの軸を強調している。重見えを回避しながらこなれ感をプラスした白スニーカーの軽やかな足元も◎
Jacob Cohen(ヤコブコーエン) ジーンズ
くるぶし丈のブラックジーンズと黒ソックス、黒のダービーシューズの足元でシンプルな冬コーデをスタイルアップ
ベージュのオーバーコートのトップボタン2つ分を留めてウエストに抜けを作りながら、短丈のブラックジーンズと黒ソックス、黒のダービーシューズの足元でシンプルの大人の冬コーデをスタイリッシュに格上げ。上品なベージュのオーバーコートをチョイスしてダークトーンメインの冬コーデと差別化し、絶妙なコートの着こなしとこなれ感のある足元で大人の余裕を見せつけている。トップボタンの留め方に連動させたコートの襟立てもスマートなことこの上なし。
PT01(ピーティーゼロウーノ) ジーンズ
トーンオントーンでまとめたデニムジャケットとワイドジーンズの軸にアウターで華やぎをプラスした冬コーデ
淡いインディゴブルーのデニムジャケットとネイビーのワイドジーンズ、レッドウィングのワークブーツで骨太感のあるスタイリングを構築し、バッファローチェックのアウターと赤のバンダナをプラスして華やぎのあるアメカジを表現。骨太な男らしさを軸にしながらも野暮ったさを感じさせないスマートな着こなしとシルエット作りは、しっかりイマドキにチューニングされている。アウターとバンダナの赤に同調させたサングラス選びも見逃せない。