80年代オールドスクールのヒップホップシーンや90年代ブリットポップシーンでブレイクし、ストリートスタイルやユースカルチャーのファッションアイテムとしてのステータスを確立したバケットハット(BUCKET HAT)。ストリートでは「バケハ」や「クラッシャー」の愛称で親しまれているアイテムだ。今回はそんな「バケットハット」にフォーカスし、バケットハットの似合う顔型や被り方のコツ、海外スナップからピックアップしたコーディネートを紹介!
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バケットハットとは?
クラウンを一周する下向きに傾斜した短いツバが特徴で、その名の通りバケツを逆さまにしたような円筒型のクラウンを持つ帽子を「バケットハット(BUCKET HAT)」と呼ぶ。カジュアルで気楽に被りやすく野外の音楽フェスやスポーツ観戦、キャンプなどのアウトドアにも重宝し、ベースボールキャップとは一味違ったコーデのアクセントとしても活躍するファッション性の高いアイテムだ。シワを気にせずコンパクトにポケットやバッグに収納しやすいモデルが多く、ストリート系からは“バケハ”の愛称とともに“クラッシャー”の名でも親しまれている。
バケットハットは90年代からストリートファッションのイメージが定着
バケットハットがストリートファッションとして一気にブレイクしたのは90年代。80年代オールドスクールのヒップホップシーンで「アディダス」や 「カンゴール」のバケットハットがアイコンとなり、90年代に入ってからはブリットポップの興隆によってオアシスのリアム・ギャラガーをはじめとする多くのミュージシャンがウィンドブレーカーやトラックジャケットにバケットハットを合わせたことで、90年代を象徴するファッションアイテムとしてストリートに定着した。
キャップの中でも抜け感のある雰囲気を備えるバケットハットは、ハズしのギミックとして活用されることが多い。もちろん、スタイリングの味付けや個性を打ち出すにも最適だ。ちなみにバケットハットとスタイルが似ているサファリハットは、ツバが広く比較的水平なのが特徴で、風で飛ばされないためのあご紐が付いている。※下の画像はサファリハット
バケットハットが似合う顔型は?
基本的にバケットハットが似合うとされる顔型は、卵のような“面長型”。バケットハットのツバにより視線を横に分散させるため、縦横のバランスが整いやすくルックスもすっきりとした印象となる。なおバケットハットが似合いにくい顔型とされているは、エラの張った四角い顔型やベース型。バケットハットの短いツバが横方向に意識を向けてしまうため、バランスが悪く見えてしまいやすいため注意したい。
バケットハットの被り方はまずこの2パターンをマスターせよ!
①浅めに被ってカジュアルな着こなしをアクティブな印象に
バケットハットを後ろに傾け浅めに被ると、顔周りの印象が明るくなりアクティブなルックスとなる。バケットハットが似合いづらいとされている角ばった輪郭の顔型でも、ツバを横方向に意識させない浅めの被り方なら縦横のバランスを取りやすい。
②目深に被ってクールなムードを底上げ!
バケットハットを深めに被ると、ツバによって目元が隠れるためクールな印象になりやすい。それゆえエッジを効かせた着こなしやモードなスタイリングには、バケットハットを目深に被ってクールな印象を共鳴させるのが常套手段。頭部から顔の上部をバケットハットのクラウン内に収めることで小顔効果も促進され、コーデ全体のバランスが取りやすくなる。一部のメディアでは“バケットハットを深めに被るとダサい”との論調が見受けられるが、要はスタイリングの説得力によるものであり、コーディネートのルックスに合わせて浅めに被るか深めに被るか決定すれば良いだろう。
ここからは注目のスナップをピックアップして、バケットハットのメンズコーデを紹介!
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