自然に溶け込むミリタリー由来の武骨な色味で、スタイリングの男らしさを底上げするカーキパンツ。骨太なオリーブグリーンのカーゴパンツやベージュのチノパンはもちろんのこと、昨今ではドレス度が高くテーラードジャケットとも相性の良いキレイめなモデルも数多い。今回はそんな「カーキパンツ」にフォーカスし、洒脱な着こなし&注目アイテムを紹介!
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“土埃”を意味する「カーキ」はコロニアル/ミリタリーカラーの総称として使われることも。カーキパンツがメンズコーデに与える印象とは?
「カーキ」は英語で“土埃”を意味する黄色がかった明るい茶色(明るい黄褐色またはベージュ色)。ミリタリーの文脈でカーキを『Olive drab:オリーブドラブ(グレイッシュなグリーン、グリーンぽいブラウン)』としてグリーンの色合いを指すこともあるが、実際に英語で「khaki pants」と画像検索してみると、上位に表示されるのはベージュやブラウン、アイボリーのパンツばかりでオリーブグリーンのパンツはごく僅かだ。一般的に欧米では、カーキは民間人のスマートカジュアルドレスパンツのスタンダードカラーであり、カーキパンツといえばチノパンの代名詞で乾いた土色っぽいベージュのパンツとされている。しかし日本ではカーキパンツを土っぽいベージュではなくオリーブグリーンやオリーブで認識する傾向が顕著で、ミリタリーやワークを出自とするカーゴパンツやファティーグパンツのイメージが根強い。そこで今回はあくまでもオリーブグリーンとブラウンっぽく見えるオリーブをカーキとして、テーマを捉えていくこととする。
そのうえであらためて考えられるカーキパンツの特徴は、男らしさや武骨さに共鳴するミリタリー由来の骨太感。素材やシルエット、スタイルの選択肢も幅広いためチョイス次第でキレイめにもラフにも着こなせるのは言わずもがなだが、定番色とは一味違う切り口で個性を打ち出せるという点もカーキパンツの大きな魅力と言えるだろう。ちなみに海外の多くのファッションサイトではカーキパンツはあくまでもブラウン系ベージュの色合いとしてオリーブグリーンパンツとは明確に分けられており、コーディネートに関してもブラウン系のベージュとグリーン系のオリーブグリーンで異なるアプローチが提案されている。
カーキパンツと相性の良い色は?
カーキパンツと相性の良い色①「ホワイト」
抜けが良く中和力の高い白はカーキパンツとの相性バツグン。アーシーなカーキパンツの色味を最も際立たせるのが白であり、ともすると野暮ったく見えてしまうカーキパンツをイイ感じにアク抜きし、清潔感や爽やかさを付与しながらメリハリを効かせコーデをこざっぱりとした印象にまとめてくれる。キレイめな印象を担保しながらドレスを意識するなら白シャツを、カジュアルにこなすなら白Tシャツを合わせるのがスマートな着こなしの有力な一手だ。
カーキパンツと相性の良い色②「ベージュ」
アースカラー同士としてカーキパンツに馴染みやすいベージュは、コーデをナチュラルな雰囲気にまとめ洒落感を演出するのに効果的。ブラウン味が濃くなればしっとりとした大人のムードがプラスされ、オフ白やアイボリーに近い色味になると透明感や上品さが醸される。イマドキのアーバンコロニアルな着こなしを狙うなら、カーキパンツとベージュアイテムの組み合わせが◎
カーキパンツと相性の良い色③「グレー」
都会的で洗練された大人っぽい着こなしをカーキパンツで表現するなら、グレーアイテムとの合わせがうってつけだ。しかもグレーの濃淡次第でカーキパンツとの間に生まれるニュアンスが変化するため、コーデの表情も様々でもたらされる洒落感もひとしお。クールにキメるもあっさりこなすも黒から白の間のどのグレーをチョイスするかがテクニックの見せどころとなる。多少他の色に比べ難易度が高いかもしれないが、狙い通りにまとまれば“その手があったか!”と唸らせるような洒落者好みのスタイリングが完成する。
カーキパンツと相性の良い色④「ブラック」
どんな色味のアイテムにも合わせやすく、印象を引き締めるのにポテンシャルを発揮するブラックはもちろんカーキパンツとの相性も◎ しかし、カーキとブラックの2色だけでまとめると野暮ったく地味に見えてしまうので、コーデに白をチョイ足しし抜け感を作ることが望ましい。
カーキパンツと相性の良い色⑤「ネイビー」
カーキパンツの武骨さやもっさり感を抑制しながら、知的でノーブルな印象を付与するならネイビーが絶好だ。しかもストイックな黒との差別化を図れるうえ、落ち着いた大人っぽい配色でコーデによってもたらされる洒落感も言うことなし。
続いてはカーキパンツを使った注目の着こなしを紹介!
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