ビットローファーコーデのポイントは？エレガントなメンズの着こなし例を紹介

イタリアのラグジュアリーブランド GUCCI(グッチ)の創業者であるグッチオ・グッチの息子アルド・グッチが、ニューヨーク旅行中にアメリカ人男性が履いていたスリッポンに着想を得て、1953年に開発したビットローファー。馬具を模した装飾がエレガントな雰囲気を醸すこのシューズはモカシンの快適さを保ちながら、ドレッシーな靴のファッション性と優雅さを兼ね備え、フォーマルからカジュアルまで様々な着こなしを洒落感たっぷりに底上げする。今回はそんな「ビットローファー」にフォーカスし、スタイリングのポイントと参考にしたい海外のメンズコーデ、おすすめアイテムを紹介！

ビットローファーはアンクル丈パンツとの間に素足を覗かせ、こなれた雰囲気で差をつける！

ジョン・ウェインやクラーク・ゲーブルなどのハリウッドスターをはじめ、ジェーン・バーキンやブリジット・バルドーのような女性のスタイルアイコンにも愛用され、メンズ・レディースを問わず人気を集めるビットローファー。その持ち味であるスリッポンの快適さをキープしながら、洗練さやエレガントさを打ち出すのが正解で、ホースビットが際立つアンクル丈のボトムスとペアリングするのがおすすめだ。その際は、フットカバーを着用したりノーソックスでボトムスとの間に素足を覗かせ、足元にこなれた雰囲気を演出するのが洒落者たちの常套テクニック。イマドキのフルレングスのワイドパンツやバギーデニムをクッションさせると馬具を模した装飾が隠れてしまい、持ち味が損なわれてしまうのでご注意を。

クリア無地のサングラス、白無地のシャツ、黒ビットローファーの革靴、ベージュ無地のスーツを合わせた春夏秋のメンズコーデ・着こなし。

ビットローファーコーデのポイント①素足履きしたビットローファーの足元をナチュラルに見せるには、肌馴染みの良いブラウン系スエード素材が選択肢

脱ぎ履きしやすいスリッポンスタイルで素足履きがサマになるビットローファーの足元をよりナチュラルに見せるには、肌馴染みの良いベージュやキャメルなどブラウン系のスエード素材が有力な選択肢。ともすると表革は光沢やシボ感によって、ビットローファーを素足履きするには抵抗感が生じてしまうが、光沢がなくよりナチュラルなブラウン系のスエードであれば見た目的にもスマートでそんな懸念は一切ナシ。とりわけローファーの素足履き初心者にも難なく攻略できるだろう。

黒無地のサングラス、レッド無地のバンダナ/ネッカチーフ、ブルー無地のデニムジャケット、白ストライプのシャツ、ブラウン無地のレザーベルト、ベージュ無地のチノパン、ブラウンビットローファーの革靴を合わせた春夏秋のメンズコーデ・着こなし。

ビットローファーコーデのポイント②春夏にビットローファーを着用する際は、素足を覗かせ足元の抜けを際立たせるのが正攻法

春夏にビットローファーを着用する際は、涼しげな足元でこなれ感を演出するよう素足を覗かせるのがイタリアの伊達者たちの常套テクニック。もちろんその際はフットカバーを着用するか、ノーソックスで抜けを作りスリッポンの快適さを際立たせるのが大前提だ。本来、素足履きのように見えることが重要であるため、 “こなれ感”が損なわれ野暮ったく見えてしまうローファー内に収まりきらないスニーカーソックスや短丈靴下は御法度。そもそも足の蒸れやニオイが気になって革靴の素足履きに抵抗があるという方は、ローファー用フットカバーの着用を検討してみてはいかがだろうか。

ベージュ無地のサングラス、白無地のシャツ、グレー無地のスラックス、黒ビットローファーの革靴を合わせた春夏のメンズコーデ・着こなし。

ビットローファーコーデのポイント③ビットローファーとジーンズを組み合わせ、大人の余裕とこなれ感をアピール！

ビットローファーとジーンズを組み合わせれば、ビットローファーのラグジュアリーな雰囲気とジーンズのラフ感がミックスされ、大人の余裕とこなれ感をアピール可能。それぞれ全く異なる存在感がエフォートレスなムードや抜け感で共鳴するため、スタイリングに自ずと“こなれ感”が付与される。もちろんその際は、エレガントな雰囲気やクラス感を醸し出すホースビットが隠れないよう、ジーンズのレングスを調整することをお忘れなく。