レッドウィングの名作ローカット 「クラシック オックスフォード」の5の魅力とは?

レッドウィングの名作ローカット 「クラシック オックスフォード」の5の魅力とは?

100年を超える伝統的なクラフツマンシップで、頑丈かつタフな靴づくりをしているアメリカの老舗レザーシューズブランド「RED WING(レッドウィング)」。定番モデルといえば、アイリッシュセッター8インチ丈 #877 モックトゥだが、それを原型としたローカット版の「CLASSIC OXFORD(クラシックオックスフォード)」というモデルが存在するのはご存知だろうか。かつて、日本向けとして企画され人気を博し、今ではアメリカを始め世界中で幅広く支持されているシューズだ。今回はレッドウィングの「CLASSIC OXFORD(クラシックオックスフォード)」に着目して、モデルの特徴や魅力を紹介!

アメリカが誇る老舗レザーシューズブランド「RED WING(レッドウィング)」

1905年にチャールズ・ベックマン氏によって設立された「レッド・ウィング・シュー・カンパニー」。レッドウィングのロゴに使用されている赤い羽根は、レッドウィングのブランド名の由来にもなっている“レッド・ウィング・シティ”のシンボルマークから着想を得ている。当初は14人の仲間と設立した小さな靴工場であったが、機能性のあるデザインや履き心地が徐々に評価され、右肩上がりに売り上げを伸ばしていった。1950年代からはアイリッシュセッターを筆頭に歴史に残るさまざまなモデルを生み出し、現在の販売数量は300万足を超え、世界約150ヵ国で展開している。

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モノづくりに対しての深いこだわりを反映したプロダクトで根強い人気を誇る

元々タンナリーで働いていた創設者のベックマンは“良い靴をつくりたい”という強い信念の元、プロダクトへのこだわりに妥協を許さなかった。今日に至るまでレッドウィングのすべてのシューズにその思いが反映されている。生産はすべて「MADE IN USA」に統一、すべての工場を米国内に保有している徹底ぶりだ。通常であれば輸送時に腐敗しないよう塩漬けして保管する皮を、近くの工場と提携することで塩漬けされてない新鮮な原皮「フレッシュ・ハイド」を採用。加工されていない原皮のみを使用することで、耐久性のあるしなやかな素材のシューズを生み出せている。

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アイリッシュセッターを原型とするローカットモデル「クラシックオックスフォード」のルーツは日本にあり!?

クラシックオックスフォードは、ブーツモデルをローカットシルエットに落とし込んだシューズだ。クッション性に優れたトラクショントレッド・ソールを採用したアイリッシュセッター 8インチ丈 #877がクラシックオックスフォードの原型となる。原型モデルは元々、ハンティングブーツとして使用されていた。ハンターのみならず全米のワーカーからも高い支持を得た後にバリエーションを増やし、6インチ丈 #875を発売。1980年代にアメリカでワークブーツとして履かれていたが、日本の若者がファッションアイテムとして取り入れたことがきっかけとなり、日本向けにモックトゥのローカットシューズが企画され「クラシックオックスフォード」が誕生した。当初は日本のみでの発売だったが、2010年にウェルトのマイナーチェンジを遂げ、現在では本国のアメリカを始め世界中で大人気のシューズとなっている。

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レッドウィング クラシックオックスフォードの特徴的なディテールを解説

レッドウィング クラシックオックスフォードの特徴①「ポイントとなるモックトゥ」

アイコンモデルのシリーズには、モックトゥとラウンドトゥの2パターンの種類があり、クラシックオックスフォードには、モカシンタイプのつま先を備えた「モックトゥ」を採用している。モカシンとは、アメリカの先住民が履いていたスリッポンのことを指し、甲部分がU字状に縫われている形状を”モカシン縫い”と呼ぶことが由来だ。2枚革をつま先で縫い合わせているのが通常だが、ローカットのクラシックオックスフォードは1枚革に型押しでモカシンを表現する“飾りモカ”を採用。モカシンらしいトゥの表情をキープしながら、縫い目からの水の浸水を防げる優れたディテールだ。飾りステッチの効いた箱状の立体的なトゥが、足当たりも良く快適な履き心地を実現してくれる。デニムやチノパン、細身のパンツまでさまざまコーデに合わせやすいのもうれしいポイントだ。レッドウィングの特徴的なトゥがパンツの裾から顔を出し、日々のスタイリングにカジュアルでおしゃれな要素をプラスしてくれるデザインとなっている。

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レッドウィング クラシックオックスフォードの特徴②「踵部分のドックテイル」

ビジネスシューズの踵部分にもよく見られるドックテイルを採用。ドッグテイルとは、犬の尻尾のような形をしているためこの名称が付けられている。上部の縫い目をずらして縫い合わせることで、脱ぎ履きの際に縫い目に掛かる負担を軽減。強度を上げることで長く履き続けられる仕様となっている。縫い目が見えないようステッチが内側に入り込んでいるため、バックスタイルもスタイリッシュに決まるデザインだ。

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レッドウィング クラシックオックスフォードの特徴③「ボリューム感のあるウェルトとブラウンのミッドソール」

ウェルトの仕様もクラシックオックスフォードの魅力のひとつ。“コバ”という、アッパーからはみ出たソール部分を指す箇所がはみ出す様な形状になっており、その部分に配されたデザインステッチと、革とソールを縫い合わせた2本のステッチが施されていることから、ブーツに比べウェルト周りにボリュームが出るデザインとなっている。これによって、ローカットながらもしっかりと足元にポイントを持たせられるデザインに。アウトソールとアッパーを接合するミッドソールに関しても、ブーツは同色のオフワイトカラーに対し、クラシックオックスフォードはブラウンカラーのミッドソールを採用。ソールにもこだわりのアクセントを加え、コーデのポイントになるデザインが施されている。

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レッドウィング クラシックオックスフォードの特徴④「クッション性に富んだトラクショントレッド・ソール」

レッドウィングの多くのシューズに使用されている「トラクショントレッド・ソール」を採用。これは1952年に、クラシックオックスフォードの原型となった当初のアイリッシュセッターに使用されていたクレープクッションソールをアップデートしたソールだ。発砲ラバー素材の厚みがある白いソールで、一目見ただけでレッドウィングと分かる特徴もうれしい。開発当初は二層構造であったが、耐久性を高めるために一体型へと改良を加えた。柔軟性とクッション性のあるソールで履き心地も抜群。ヒールが無く底が平らになっていることから、歩行時に障害物からの引っかかりを防げるため、ワーカーからも高い支持を得ていたソールなのである。

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レッドウィング クラシックオックスフォードの特徴⑤「耐久性のあるオールアラウンド・グッドイヤーウェルト製法」

使用パーツが多く、作業工程に時間をかける「グッドイヤーウェルト製法」を採用。アッパーと中底、ウェルトの3点を縫い付けた後にウェルトとアウトソールを縫い付けるため、非常に頑丈で耐久性のあるシューズに仕上がるのが魅力だ。特にこのクラシックオックスフォードは、オールアラウンド(全方位)をこの製法で仕上げているのでかなり高い堅牢性を誇る。オールソール交換が可能な製法のため、馴染んだアッパーの革の質感はそのままに、新品のようなクッション性を修理して取り戻せるのも魅力のひとつだ。

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レッドウィング クラシックオックスフォードのカラー展開はこの2つ!

定番として展開されているクラシックオックスフォードのカラーバリエーションは2通り。どちらもブランドのらしさが反映された使いやすい仕上がりだ。最後にそれぞれの特徴を紹介!

カラー展開①「クールな印象のブラック・クローム・レザー」

クラシックオックスフォードは、2種類の素材で展開されている。洗練された雰囲気に仕上がるブラック・クローム・レザーは、コレクテッドグレインレザーという、革の鞣し後にバフをかけ、表面に合成樹脂を塗って仕上げた素材。表面の厚い塗膜により耐久性・耐熱性・耐水性があるため、ワーカーの間でも非常に重宝されていたレザーだ。傷が付きづらいため、ガシガシ履き込める頼もしい1足となっている。他のオイルドレザーと比べて表面の塗膜によりオイルが抜けにくいため、基本的にはブラッシングのみの簡単な手入れでOKなのもうれしいポイント。もし傷が入ってしまった場合は、ミンクオイルなどを薄く塗布すると傷が目立ちにくくなるのでおすすめだ。もし艶感を出したい場合は、無色のクリームを塗りこむことで簡単に艶が出せる。マットな質感で男らしく履きたい方は、ブラッシングのみ。艶感を出して上品に履きこなしたい方はクリームでの手入れ、という風に自分のスタイリングに合わせて2つの質感を楽しんでみてほしい。

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カラー展開②「レッドウィングを象徴するオロラセットポーテージ」

レッドウィングと言えばこの素材と言っても過言ではないオロラセットポーテージ。赤茶のカラーリングが他にはない雰囲気を醸し出してくれる渋いオイルドレザーだ。黄金を意味する“ORO”と錆や赤サビを意味する“RUSSET”を掛け合わせた言葉で、猟犬「アイリッシュセッター」の毛並みの色から着想を得ている素材である。人気を博していたアイリッシュセッター6インチ丈 #875が、90年代ごろの時期による色の振れ幅により、ブラウンから赤味がかったカラーに変化していた。その頃、日本のストリートで#875が沢山の人々に履かれていたこともあり、赤味のあるブラウンレザー=レッドウィングという印象になったため、このカラーを定番化。元々の色味のブラウンカラーを「オロレガシー」と名付け、赤茶の色味を持つ「オロセットポーテージ」とし、2タイプに分けたという経緯がある。摩擦によって色が黒ずむのも経年変化のひとつ。履き込めば履き込むほどに味わいの出る深みのある素材は男心をくすぐること間違いなし。デニムなどに合わせれば無骨でこなれた印象のコーデに仕上がる。表面のオイルが抜けてきたら、ミンクオイルやレザーコンディショナーを薄く塗布し、30分ほど時間を空けて表面のオイルをふき取ると元の赤茶色のカラーを取り戻してくれる。

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