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日本限定のカジュアルライン「ミリタリーコレクション」とは？
多種多様な革靴を手がけるサンダースの中でも、近年世界的にも高い人気を誇るのが「Military Collection(ミリタリーコレクション)」。このシリーズは、イギリス国防省への靴を提供しているサンダース社が収蔵している、これまでのミリタリーシューズのアーカイブを元に、木型からリプロダクトされた日本限定のコレクションラインだ。
サンダース「ミリタリーコレクション」の特徴①「さながらコードバンかのような美しい光沢を見せる、耐水性を備えたポリッシュドレザー」
サンダースのミリタリーコレクション最大の特徴は、アッパーに採用されているポリッシュドレザー。日本ではガラスレザーとも呼ばれている。一般的なポリッシュドレザーは素材が荒く、樹脂でコーティングすることで「ごまかし」がされている安価な素材が多いが、サンダースで使用されているポリッシュドレザーは、キメの細かいカーフレザーに薄く樹脂コーティングを施す。そのため、柔軟性があり上品な光沢が特徴的。サンダースのポリッシュドレザーは、革のダイヤモンドとも呼ばれる「コードバン」に似た質感を生み出していることでも有名だ。
本来であれば革はギン面に撥水性がないため雨や水濡れに弱く、ふやけてしまうことでシミや傷、変色が発生すると言われているが、ポリッシュドレザーの場合は樹脂コーティングされていることから、ある程度の耐水性が備わっている。イギリスの国土は一年を通して湿度が高く、雨も多い。サンダースのミリタリーコレクションで使用されるポリッシュドレザーは、多少の雨であればほとんどケアすることなくその光沢感を維持できるため、イギリス同様に湿度が高く、雨季のある日本の限定製品としては最も相応しい素材と言える。
サンダース「ミリタリーコレクション」の特徴②「ヒールに刻印されたエリザベス女王のクラウン」
ロイヤルワラントを授かっているブランドはアパレルやシューズメーカーでも少なくないが、サンダースはイギリスの国防総省をはじめとする官納入品を手掛けてきた実績から、よりハードルが高いエリザベス女王のロイヤルクラウンをも靴に刻印することが許されている。ミリタリーコレクションのヒール部分には、エリザベス女王のクラウンをワンポイントとして刻印。クラシックでシンプルな靴のさり気ないアクセントとなっている。
サンダース「ミリタリーコレクション」の特徴③「耐久性・クッション性・デザイン性に優れたコマンドソール」
意外にもイギリス靴は特有の天候からかラバーソールに力を入れているブランドが多く、サンダースも例に漏れない。サンダースのミリタリーダービーシューズでは、イギリス軍が使用していた経歴もある、丈夫で耐水性のあるイギリスのソールメーカー、ITSHIDE社製のコマンドソールを採用している。
レザーソールに比べて耐久性やクッション性があり、丸ポイントのスタッドデザインで、ラバーの厚みを出さずに効率よくグリップ力を高めることができため、カジュアルな印象がありながらもラバーソールの中ではドレッシーな分類のソールの一つだ。ダブルウェルテッドで無骨な印象を与えながらも、ドレスシューズのような上品さを併せ持つ絶妙なバランスはこのコマンドソールによるものだとも言えるだろう。
