秋から春先にかけてロングシーズン活躍するセーター。プチプラブランドでまとめ買いするのも手だが、他との差別化を狙うならとっておきの1枚を所有しておくのも良いだろう。今回は無地でもお洒落に見えるセーターをテーマに、幅広いコーディネートに取り入れやすいベーシックデザインでツウに好まれるこだわりが詰め込まれたモデルを厳選ピックアップ!
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一切の妥協なし!素材の選定や縫製仕様にこだわるブランドのニットセーターをピックアップ
これから紹介するセーターは「シンプルで幅広いコーディネートに合う無地デザイン」「最高峰の素材の採用」「手の込んだ縫製仕様」といった妥協なきこだわりを詰め込んだモデルのみに厳選。飽きずに長年愛用できるセーターをお探しの方は、きっと本命と呼ぶに相応しいモデルに出会えるはず。
①ZANONE(ザノーネ) 12ゲージ メリノウール クルーネック ニット
インコテックスやモンテドーロといった現代的でタイムレスな魅力を備える上質ウェアを多く展開するSLOWEARグループのブランドのひとつとして知られるザノーネ。そんなブランドから紹介するのは、上質なヴァージンメリノウールを採用した12ゲージのセーター。やや度詰めに編上げられているため、スウェットの様な仕上がりでカジュアルに着こなしやすい。さりげなく袖口と裾のリブ編みにリズムをつけてアクセントをプラスしているのが洒落たムードを演出する。
②JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー) 24G SWEATER SERIES 長袖モックネックニット
1784年の創業から今もなお英国にてニットを生産し続ける老舗ブランド「JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)」。そんな伝統的なブランドが時代と共に進化する新定番ラインとして、サイズスペックを根本から考え直した新しいシルエットの“スウェーターシリーズ”を展開しているのはご存知だろうか。今回ピックアップしたモデルはそんなシリーズのモックネックセーター。広めのネックラインから首に沿うように立ち上がるモックネックの形状と、ほどよく肩が落ちるリラックスシルエットのバランスが現代的な印象を演出する。編み目の表面が綺麗な24ゲージの質感も相まって、取り入れるだけで品のある印象にコーデがまとまることうけあいだ。
③+CLOTHET(クロスクローゼット) New Crew Neck Knit
世界の超長綿でも繊維長の長さや希少性で最高峰とされるスビン。そのスビンの中でもファーストピックのみを集めたという贅沢を極めたスビンプラチナムを採用したセーターをピックアップ。最高峰の素材を採用するだけでなく、シルエットは1枚でサマになるのはもちろん、シャツの重ね着やジャケットのインナー使いでの相性まで考慮してミリ単位で調整を行なうというこだわり抜かれた逸品だ。袖下や脇のもたつきがないシルエット、そしてネック幅や袖口、裾のリブパーツをあえて細めにしたスマートな設計は、休日着からスマートカジュアルの着こなしまで重宝することうけあい。
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④SLOANE(スローン) 12ゲージ カシミヤ クルーネックニット
ニットの仕上がりは職人の技術はもちろん、使用する“原料”と“編み機”に大きく変わる。最高峰と呼ぶに相応しいセーターを求めるなら、上記の2点どちらにもこだわったモデルを選びたい。例えば、このスローンが展開するセーター。言わずと知れたイタリアの高級ブランド“ロロ・ピアーナ”のカシミヤ糸を、最も美しい編み目を作り出すと言われているフルファッション編み機によって丁寧に編み上げられている。ベーシックな天竺編みの12ゲージで繊細過ぎずほどよく品を感じる仕上がりなのも◎
⑤GENTLEMAN PROJECTS(ジェントルマンプロジェクト) SPECTRE
現代的で上質なベーシックウェアをテーマにしたコレクション展開で、幅広い層から人気を集めるジェントルマンプロジェクトから、新作セーターをピックアップ。世界の収穫量がわずか0.01%という希少なコットンである“スビンゴールド”を贅沢に100%採用し、さらに糸の工程で“強撚”にするというひと手間を加えることで「艶やかな光沢」と「さらりとした肌触り」を実現した新感覚ニットとなっている。ネックの形状はクルーネックとハイネックの中間的な設計で、カジュアルな雰囲気のなかに引き締まった品を感じる印象に。高級な原料を使用した手の込んだ仕上がりながら、1万円台で購入可能というお値打ち感のある価格設定も◎
⑥DRUMOHR(ドルモア) DONNACHIE
20年以上前に人気を博したドルモアのクルーネックニットモデルが復刻。当時のネームタグデザインを採用したムードのある1枚は、リバイバルファッションが注目を集めるいまの気分にピッタリだ。上質なスーパージーロンラムウールを使用した温もりを感じる仕上がり。ネックラインは気持ち広めな設計となっているため、シャツやTシャツをインナーに取り入れてレイヤードを楽しみやすい。ベーシックカラーから差し色に使える華やかなカラーリングまで幅広く展開されているのも嬉しいポイント。
⑦CRUCIANI(クルチアーニ) ハイゲージセーター
クルチアーニといえば、紡績、染色、縫製のすべてを自社で行い、徹底した品質へのこだわりを持ったイタリアを代表するニットブランドとして有名だ。そんな信頼のあるブランドから今回ピックアップしたのは、縫い目のコントラストや奥行きを感じる製品染めならではの発色がコーデの存在感を高めるウールのハイゲージセーター。アジア人の体型にフィットしやすい細身のシルエットで、アームホールや腕周りがもたつきにくいため、スラックスや革靴といったドレスアイテムとのMIXに使いやすい。
⑧Johnstons(ジョンストンズ) カシミヤ クルーネックニット
1797年に創設されたスコットランド最古の生地メーカーであるジョンストンズ。高級繊維が主力のブランドとして知られており、定番のカシミヤストールはメンズ・レディース問わず高い支持を集め続けている。そんなブランドの十八番であるカシミヤ素材を贅沢にセーターに落とし込んだモデルがこちら。カシミヤ特有の美しい色合いが、着こなしのアクセントに。大切に着込むと繊維がふわふわと柔らかい風合いに仕上がる経年変化を楽しめるのも魅力のひとつ。
⑨BIBLIOTHECA(ビブリオテカ) モックネックニット
品良きイタリアの感性とミリタリーのミルスペックをMIXしたコレクション展開で話題を集めるビブリオテカ。このセーターは60年代のミリタリーデッキモックネックからインスピレーションを受けたモデルだ。当時のモデルとの大きな違いは肩傾斜と襟。ベースとなる型を崩さないよう細心の注意を払いながら、現代的なスタイルに合うように微調整が施されている。裾と袖口にはヤブリ柄と呼ばれる編み地でアクセントをプラス。Biagioli社の4プライ、ウールカシミヤの糸を採用したラグジュアリーかつ肉厚なミドルゲージの生地感もたまらない。
⑩FEDELI(フェデーリ) ウールカシミヤ クルーネックニット
イタリアにて1934年に帽子製造の会社としてスタートし、大戦後から徐々にニットの製造に特化。昨今ではトップクラスのニットブランドとしての地位を確立しているフェデーリ。10年以上の経験を積んだ熟練のスタッフがデザインから生産、製造、品質管理まで徹底した高品質なニットウェアは、着るだけでコーデを格上げする存在感のある仕上がりだ。このモデルは、ウール、カシミヤ、ナイロンをブレンドすることで肌触りの良さと耐久性の高さを両立させたリアルに使える逸品。首元や袖口、裾に施された凹凸感のある編み地がシンプルなスタイルにさりげないニットらしいアクセントをプラスする。主張しすぎないくすんだ発色のため、攻めたカラーリングでも意外に様々なアイテムと合わせやすいというのもメリットのひとつ。
⑪AURALEE(オーラリー) SHETLAND WOOL CASHMERE KNIT PULLOVER
“素材作りからデザイン”という考えから、ベーシックなスタイルなのに他と一味違う上質なアイテムを幅広く展開し、人気を博しているオーラリー。こちらは英国羊毛のシェットランドウールにカシミヤ撚糸をローゲージで軽やかに編み立てた独特の編み地が特徴の定番セーター。ゆとりがありながら、ネックバランスやアームホールのおさまりの良さまでを考えた現代的なシルエットで、幅広いスタイリングに使いやすい。
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