空前の人気を誇るアディダスのサンバ。この2、3年で注目を集めはじめてから現在でもなお、再入荷しては即完売を繰り返している。そんなサンバ人気から興味が湧いてアディダス取扱店をチェックしたときに“GAZELLE”や“HANDBALL SPEZIAL”など、サンバのような他モデルのバリエーションがあり「サンバと何が違うの?」と疑問を抱いた方はいらっしゃるのでは無いだろうか?今回はそんな人気のサンバとそれ以外の注目モデルに焦点をあて、それぞれの魅力を紹介していく。
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「SAMBA」2023年の足元トレンドを牽引
この数年間でヴィンテージが注目を集め、クラシックな名作モデルが再評価されている背景からか、アディダスの最古モデルと言われる「サンバ」がイットアイテムとして世界的に人気を博している。サンバといえば、1950年代にサッカーのインドアトレーニング用として開発されたシューズ。ブランドを象徴するスリーストライプ、つま先を補強するT字トゥ、吸盤のような窪みを配してグリップ性能を高めたラバーアウトソールが特徴的な一足だ。モデル名は、1950年ワールドカップ開催国であるブラジルの音楽“samba(サンバ)”から由来していると言われている。
現在サンバは幅広いバリエーションが展開されている。素材・カラーだけでなくブランドとのコラボモデルや「OG」「CLASSIC」「LUX」「DECON」など、仕様やフォルムが微妙に異なるモデルも豊富。「気になってはいるけれど、今更サンバを買うのは少し気が引ける」という方は、少し捻ったモデルをチェックしてみるのも一手だ。
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SAMBA以外のアディダスのテラスシューズで人気の5モデルを比較!
アディダスは長い歴史の中で、クラシックなサンバを軸にガゼルやハンドボール スペツィアルなど、あらゆる派生モデルを展開してきた。これらのトゥにT字の補強パーツが配されたシンプルデザインのスニーカーは“テラスシューズ”と呼ばれているのも、あわせておさえておきたいポイント。ここからはテラスシューズのなかでもイマ展開され人気を集めている5モデルを紹介していく。脱・SAMBA派の方、SAMBAとそれ以外のスニーカーの違いを知りたい方はぜひチェックしてみて欲しい。
「GAZELLE」サンバと並ぶ人気スニーカーといえばこれ
ガゼルは1960年代初頭にリリースされた「Olympiade」をアップデートして展開されたモデル。発表当初は2種類のバージョンで発売されていたことで知られている。ひとつはインドアスポーツ用にデザインされた透明のヘリンボーンソールが特徴のレッドバージョン。もうひとつは、トレーニングシューズとして開発されたマイクロセルラバーアウトソールを搭載したブルーバージョンだ。どちらもアッパーに上質なスエードを使用しているのが特徴で、サンバと異なるポイント。
「TOBACCO」ファッション通好みの渋い魅力がただようモデル
1972年にレジャーシューズとして誕生したモデル「タバコ」。発売当時「スウェード素材」=「カジュアル」というイメージがあり、カジュアルな装いにadidasを履いてもらいたいという願いからデザインされたと言われている。最大の特徴は毛足の長いスウェードとガムソール。トゥやヒールカップのパーツが小ぶり、そしてスニーカーの腰にあたるサイド部分の補強ステッチは履き口に1本だけ沿うようにかけた控えめな作りとなっている。渋みのあるブラウンのカラーリングは、カジュアルコーデはもちろん、アメカジやミリタリーといった武骨な古着コーデとの相性バツグン。
「JEANS」シンプル過ぎず、派手すぎない、カジュアル履きにちょうどイイ好バランスが◎
上で紹介したタバコの登場と近い1970年代半ばに、レジャーシューズのジャンルから展開されていた「ジーンズ」。シルエットは細身でスタイリッシュ。シンプルなデザインが軸ながらステッチを跨ぐようにゴールドのブランディングが配されていたり、ソールの形状がレトロランニングシューズを彷彿とさせるような形状となっているなど、少しヒネリの効いたギミックが遊び心を演出する。気張らないカジュアルな装いの足元にイイ感じにマッチするバランスの取れた一足だ。
「HANDBALL SPEZIAL」ハンドボール専用に生産された稀有な存在
1979年にハンドボール専用のインドアシューズとして登場した「ハンドボール スペツィアル」。スエードアッパーとつま先部分のT字の補強パーツ、ガムソールなどテラスシューズの特徴的なディテールを踏襲しながら、大ぶりなヒールカップパーツを採用して一味違うルックスに。現在はスムースな質感のレザーを採用したモデルを始め、オーセンティックなOGカラー、レディースカラーなど豊富なバリエーションがラインナップ。
「BW ARMY」ドイツのインドア用トレーニングシューズからインスパイア
最後に紹介するのは、1970年代~1990年代にかけてドイツ軍で実際に採用されていたトレーニングシューズからインスピレーションを受けてデザインされたモデル「BW ARMY」。ドイツ創業で、実際にドイツ軍にトレーニングシューズを支給していたことのある大手メーカーが手掛ける、モダンなトレーニング系スニーカーとして注目を集めている。アディダスを象徴するスリーストライプが無く、BW社製のアウトソールを使用するなど、良い意味でアディダスのらしさが無い通好みの仕上がり。今回の記事で紹介してきたモデルの中で唯一ミリタリー要素のあるテラスシューズだ。