多くのモデルが3〜5万円前後で買えるリーズナブルな価格設定でありながら、妥協のない機能性とデザイン性の高さで人気を集めるセイコーのコスパ最強ブランド「セイコー 5スポーツ」。今回は、誕生から半世紀以上にわたって築き上げてきた同ブランドの歴史と特徴、人気モデルをまとめて紹介!
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自動巻き腕時計を大衆化させた名機 セイコーファイブの系譜を継ぐ「セイコー 5スポーツ」
名前に5という数字が入っている通り、“5つの機能”を搭載したカジュアルウォッチブランド「セイコー 5スポーツ」。そのルーツは1963年に発売された「セイコー スポーツマチック5(通称:セイコーファイブ)」にある。実用機能(中3針、デイデイト、自動巻、防水)をフル装備しながら、手頃な価格と斬新なデザインで市場に打って出たセイコーファイブは、それまでの概念を覆し世界中で大ヒット。当時主流だったレザーストラップのドレスウォッチとは一線を画すアクティブなスタイルで、自動巻きの腕時計を大衆化させた立役者となった。
(画像:1963年に発売されたセイコー スポーツマチック5)
そして5年後の1968年、加速スポーツブームに応える形で初代「セイコー 5スポーツ」をリリースした。セイコーファイブ以上の防水性能、夜光塗料による暗所での視認性の確保、強化ガラスの採用など、スペック面をアップデートし、前衛的なビビッドカラーをアクセントに加えたスポーティなデザインを採用することで多くの若者から支持を集め、一世を風靡。その後、国産初の自動巻きクロノグラフを発売するなど、機能とデザインを両立しながら独自の進化を遂げ、これまで半世紀以上にわたって世界中の人々に親しまれてきた。2023年で生誕55周年を迎え、初代の復刻モデルも登場するなど、今なお時計ファンを魅了し続けている。
(画像:左が1968年発売の初代モデル、右が復刻モデル)
セイコー 5スポーツが持つ「5つの機能」とは?
先述した通り、初代から変わらず“5つの機能”を継承してきたセイコー 5スポーツ。その特徴とは?
セイコー 5スポーツの特徴①「腕を振る動きで自動的にゼンマイが巻かれる機械式ムーブメントを搭載」
セイコー 5スポーツは、自動的にぜんまいを巻き上げる「自動巻き」の機械式ムーブメントを搭載。手動でりゅうずを巻き上げる必要がなく、腕につけている時の日常的な動きによって自然にゼンマイが巻かれるため、身に着けている限りは時間が止まることなく動き続けるという代物だ。ぜんまいを巻かないと時間が止まってしまう手巻き式に比べて自動的に巻かれるため、巻き忘れを防止できるという特徴も併せ持っている。
セイコー 5スポーツの特徴②「スキンダイビングまで対応する10気圧防水」
セイコー 5スポーツは、日常生活強化防水と言われる「10気圧防水」を採用。生活の中での水仕事はもちろんのこと、空気ボンベを使用しないレベルの潜水(スキンダイビング)程度であれば、着用したままでも問題がないレベルの防水性能を備えている。スキューバダイビングのような本格的な潜水など、謝った使い方をしない限り水濡れによるトラブルは基本的にないと思って大丈夫だろう。
セイコー 5スポーツの特徴③「日付と曜日を確認できるデイデイト表示」
文字盤には、3時位置に曜日と日付を示すデイデイト表示を搭載。時間を見るタイミングで日付と曜日も同時に確認できるため、ビジネスシーンにも重宝する。文字盤のスタイリッシュさを崩さない至ってシンプルなデザインも魅力だ。
セイコー 5スポーツの特徴④「4時位置りゅうずで、ノンストレスな着け心地とすっきりとしたフォルムを実現」
時刻・日付調整などを行う、時計の主要部分である“りゅうず”。ケース右側の3時の位置についているのが一般的だが、セイコー 5スポーツのSKXモデルのりゅうずは、少し下の4時位置に取り付けられている。あえて4時の位置にりゅうずを配置することで、手首や手の甲にりゅうずが当たりにくい快適な着け心地を実現。さらに、りゅうずの出っ張りが目立たなくなり、時計のフォルムがすっきりと見えるというメリットも兼ね備えている。
セイコー 5スポーツの特徴⑤「コスパ抜群だけど長く使える耐久性に優れた素材使い」
3〜6万円前後の手に入れやすい価格ながら、耐久性に優れた素材使いでコスパが高いことも、セイコー 5スポーツが人気を集める理由だ。ケースやバンドには、錆びにくく耐久性に優れたステンレススチールを採用。強度も高く、熱にも強い性質を持つため、毎日着用しても劣化しにくいのが嬉しい。さらにガラスには、セイコーが独自開発したハードレックス素材を使用。硬度が高く傷が付きにくいため、風防が美しい状態を長く保てる。
セイコー 5スポーツで押さえておきたい人気モデルは?5つのシリーズ別に紹介
半世紀以上にわたって人気を獲得してきたセイコー 5スポーツは、“5つのスタイル”をデザインコンセプトに、「Sports」「Street」「Suits」「Specialist」「Sense」という5のシリーズを展開。ここでは、買って後悔しないセイコー 5スポーツの定番・人気モデルをシリーズ別に厳選して紹介!
①セイコー 5スポーツ「SKX Sport Style」
「SKX Sports Style」からは、セイコー 5スポーツのヘリテージウォッチを38mm径のミッドサイズにダウンサイズしたモデルをピックアップ。2019年より42.5mm径で展開されてきたSKXモデルの造形や高い視認性はそのままに、コンパクトで腕馴染みの良い時計に仕上げられている。文字盤は実用性に優れたオーソドックスなスポーツウォッチデザインで、セイコー 5スポーツお馴染みの三角・丸・俵型のインデックスが特徴。カラーはモノトーンをはじめ、スポーツカラーの定番オレンジやレトロなグリーンなど、4色の展開だ。
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②セイコー 5スポーツ「SKX Street Style」
鮮やかなアクセントカラーを用いたモデルが多いセイコー 5スポーツのラインナップにおいて、異彩を放つオールブラックのモデル SBSA025を「SKX Street Style」から。時分針とインデックス、ベゼルやケースも黒で統一されており、シックで重厚感のあるルックスが魅力的。ただ、見た目とは裏腹に付け心地は軽やかで、汗や水に強いナイロン素材のバンドを採用することで、「Sports Style」シリーズのモデルに比べて重量を大幅に軽量化している。シルバー基調のベーシックなウォッチも良いけど、他とは違ったクールなデザインを探している、という方はぜひ購入を検討してみては?
③セイコー 5スポーツ「SKX Suits Style」
スポーティな雰囲気を持つダイバーズ顔にメッシュブレスレットを組み合わせることで、ドレスムードを高めた「SKX Suits Style」のモデル SBSA017。文字盤はグラデーションデザインで、ヴィンテージウォッチのようなルミブライトのインデックスを採用しており、クラシックな雰囲気が漂うデザインがスマートカジュアルなどの上品な着こなしによく似合う。大人っぽく落ち着いた印象のダイバーズデザインの時計を探している方に薦めたい一本だ。
④セイコー 5スポーツ「SKX Specialist Style」
レザーとシリコンという異素材を組み合わせた、クラフト感のあるストラップを採用した「SKX Specialist Style」の「SBSA028」。その特徴的なストラップに加えて、ピンクゴールドとブラックのコンビカラーを採用したインダストリアルなデザインがクラフト感を高めている。シルバーやゴールドとは一味違ったムードのウォッチだ。
⑤セイコー 5スポーツ「Sense Style」
最後に紹介するのは、著名人やファッションブランドとの限定モデルをリリースするコラボラインの「SKX Sense Style」。すでにほとんどのモデルが完売の状態だが、例えば2023年10月にはブルース・リーとのコラボを実現している。他にも仮面ライダーやウルトラマン、HONDAのスーパーカブなど様々なジャンルのコラボレーションを展開しており、発売モデルは軒並み即完する人気っぷりだ。気になるコラボが発表された場合は、発売日をチェックして備えたい。
(画像:ブルース・リー コラボモデル)