いまや幅広い年代の男性が悩んでいる薄毛。「もしかしたら自分も…」なんて心配するなら、まずはセルフチェックをしてみてはいかがだろうか。そこで今回は「生え際後退のサイン」について紹介!
美容師歴30年。サロンに勤務する傍ら、頭皮や毛髪に悩みを抱える人のために、毛髪診断士としてお客様に寄り添った提案をしている。AGAに悩む人のストレスゼロを目指したヘア&ファッションという2つの観点からのアプローチに定評あり。現在はメディカルヘアサロン「ロナロナ クリニック」にて活躍中。
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生え際に“産毛”が増えてきたら薄毛の前兆!
正常なヘアサイクルは、新しい髪が生えて成長する「成長期」から、髪の成長が弱まる「退行期」、そして古い髪が抜けて毛根が眠る「休止期」を経て、再び成長期へと循環している。その成長期は通常3~5年続くが、ヘアサイクルに乱れが生じると、成長期が1年〜半年へと大幅に短縮され、産毛が育たないまま退行期を迎えることに。そして、その繰り返しによって生え際の産毛が増えていってしまうのだ。つまり、ヘアサイクルの乱れを調べるのに生え際の産毛の割合を調べるのは、かなり有力ということ。ヘアサイクルの乱れが見られる場合、早急に手を打たないと悪化の一途を辿ることになるため、ご注意を。
ヘアサイクルはなぜ乱れる?
ヘアサイクルが乱れる主な原因として挙げられるのが、生活習慣の乱れ。とくに偏った食生活では髪の毛や頭皮に必要な栄養素を摂ることができないため、生え際だけでなく全体が細々とした毛になってしまいやすい。また、ストレスや加齢、睡眠不足、運動不足、季節なども原因になると言われており、現代人がいかにヘアサイクルが乱れやすいかが察せられる。
正常なヘアサイクルに戻すには?
まずは生活習慣から見直すのが吉。とくに食生活の改善を図ることは、良い髪の毛を育むために必須だと言えるだろう。食事と合わせてミネラル配合のマルチビタミン、アミノ酸を含むものやタンパク質の補給としてプロテインを飲むのもおすすめ。また、睡眠中に成長ホルモンが盛んに分泌されると言われるため、睡眠時間もしっかり確保するのが吉。もし日ごろ動かない生活をしているなら、運動をして血行促進させるのも効果的だろう。ウォーキングであれば30~60分、入浴であれば10~15分ほど2回に分けて湯舟に浸かり身体を温めることもよし。出来るところから改善していき、規則正しい生活へと直していけば、ヘアサイクルは正常に戻るはずだ。
昔からよく言われる「おでこに指が4本入る=ハゲ」はデマ
おでこに指が何本収まるかによって薄毛の進行度合いを確かめられる、というのは昔からよく知られる方法だ。指が3本以下ならセーフ、4本以上ならハゲと言われている。しかし、実のところそれは「おでこの広さ」を確かめているだけに他ならない。そもそも、生まれつきのおでこの広さや指の太さによって、人それぞれ収まる指の本数に違いが出てくるため信憑性に欠ける。指が4本収まるからといって薄毛を気にしすぎたり、その反対に、3本も収まらないからと安堵するのは短絡的だ。薄毛であるかどうかを見極めるには「昔よりおでこが広くなっているか」「昔より頭皮が固くなっていないか」などの要素から判断するのが賢明だろう。